クアルコムジャパンがモバイル端末用CPU『Snapdragon』の新シリーズの説明会を開催。同社の山田純社長は、「アナリストの分析によると、今年はスマートフォンの出荷台数がPCを超えると予想されている」と語り、「マルチコアで非同期なのは、現在のところクアルコムだけ。市場をリードしていきたい」と、さらなるシェア拡大に自信を見せた。
説明会にて登壇したクアルコムジャパン山田純社長。 |
今回紹介されたのは、『Mobile World Congress』で発表された“Krait(クレイト)”というコード名で呼ばれるもので、シングルコア、デュアルコアに加え、モバイル端末では初となるクアッドコアもラインアップ。各コアの動作クロック周波数は最大2.5GHzで、他社のコアと比較して、パフォーマンスが約1.5倍向上している一方、消費電力は3分の1程度という。
デュアルコア“Krait”のデモの画面。画面上にグラフが表示され、負荷に応じて2つのコアがそれぞれ使用率を変更。動作を最適化している様子が紹介された。 |
“Krait”を使ったゲームのデモプレイ。キャラクターの移動や戦闘シーンでも違和感なく動いていた。 |
HDMI経由での3D映像の再生にも対応。処理が遅くなることなく、スムーズに再生できていた。 |
3D映像を出力していた端末。サイドバイサイド方式の映像をHDMIケーブルで出力。 |
製品展開については、デュアルコアである『MSM8960』を今夏に出荷し、クアッドコアの『APQ8064』の出荷は来年になる見込み。会社の仕事をぜんぶスマホでこなせる時代がくるかも!?
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