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MWC2011:32ナノ“Medfield”のサンプル出荷を始めたインテル【記者会見レポ】

2011年02月18日 03時32分更新

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■モバイル向けプロセッサー“Medfield”のサンプル出荷を開始

Medfieldを手に持って披露
MWC2011インテルまとめ

 インテルは、MWC2011の会場で14日に記者会見を実施。同社がスマートフォン向けに提供する最新のモバイル機器向けプロセッサー“Medfield(開発コード名)”のサンプル出荷を始めたことを明らかにした。同プロセッサーは32ナノメートルのプロセスルールに基づいて製造される。発表を行なったインテルの上席副社長兼ウルトラモビリティー事業部長のアナンド・チャンドラシーカー氏は、同社の強みである最先端の製造技術によってパフォーマンスと消費電力の少なさを両立させられるこのモバイル向けプロセッサの採用を強くアピールした。

サンプル機もすでに稼働中!
MWC2011インテルまとめ

 サンプル機を手にしているチャンドラシーカー氏。、この“Medfield(開発コード名)”を搭載したスマートフォンは'11年内には登場する見込みという。

■無線ソリューション事業の進捗
 また、インフィニオン・テクノロジーズの無線ソリューション事業の買収完了にともなってインテルのモバイル通信事業部となった無線ソリューション事業の進捗についても触れ、小型で低消費電力なマルチモード(LTE/3G/2G)対応無線機器のサンプル出荷を'11年後半からはじめ、'12年後半にはグローバルなLTEソリューションを展開していくというビジョンを示している。そのなかにはスマートフォン向けに“デュアルSIM”の搭載プランも含まれており、ひとつのスマートフォンでプライベートなSIMとビジネス向けのSIMを使い分けることが可能になる。こちらはすでにサンプル出荷を開始しているとのことだ。

MWC2011インテルまとめ

 LTEが今後普及していくことにともなって、モバイルブロードバンドも高速性を視野に入れたパフォーマンスが必要になる。プロセッサーである“Medfield”に加えて、無線ベースバンドの“LTE/HSPA+”への対応、そしてDual-SIMといったトータルなモバイルソリューションを1社で提供できることを武器にして、採用先への売り込みを推進していく。

MWC2011インテルまとめ
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■『MeeGo』はモバイルOS第4の勢力になれるか……

MWC2011インテルまとめ

 インテルは半導体メーカーとしてはIA(Intel Architecture)をスケーラブルに展開している。それはウィンドウズをはじめとし、『Mac OS X』、『Linux』、『Chrome OS』、『Android』など複数のOSの選択肢をOEMメーカー向けに提供しているということだ。一方で、リナックスベースのオープンソースOSの『MeeGo』についてはインテル自身が先頭に立って推進している立場となる。同社のソフトウェア戦略としては、やはり『MeeGo』に関する進捗がテーマのひとつであり、今回新たに、『The MeeGo Tablet User Experience』を公開した。たとえるならAndoroid 2.xに対するAndoroid 3.0(Honeycomb)のような位置付けで、『MeeGo』をタブレット向けに最適化したユーザーインターフェースになっている。『The MeeGo Tablet User Experience』は、インテルのアプリケーションストアである“Intel AppUp Center”から提供される。

MWC2011インテルまとめ
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 チャンドラシーカー氏は半導体メーカーとして、PCからモバイル、スマートフォンまで、スケーラブルに複数OSをサポートできるのがIA(Intel Architecture)とあらためて強調した。

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 この日発表された『The MeeGo Tablet User Experience』が、『MeeGo』のユーザーインターフェースになる。“Intel AppUp Center”を通じて提供される。

MWC2011インテルまとめ
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■ポール・オッテリーニCEOをはじめ各担当者が登壇

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 『MeeGoタブレット』を手にする副社長兼ソフトウェアサービス事業本部システムソフトウェア事業部長 ダグ・フィシャー氏。

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 記者からは先日のマイクロソフトとノキアの戦略的提携に関連する質問も寄せられた。事実上『MeeGo』陣営からのノキアの離脱を意味するわけだが、これに対しては上席副社長兼ソフトウェアサービス事業本部長のレネイ・ジェームス氏の「ただ、失望している」という率直なコメントが印象的だった。

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 また、16日に行なわれた基調講演では、ソフトバンクモバイルの孫正義氏らとともに講演を行なったインテルのポール・オッテリーニCEO。14日の記者発表で公開された内容を中心にして、インテルのモバイル事業全般についての取り組みについて講演した。

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