バルセロナで開催されるモバイルの祭典Mobile World Congressを最速レポ
週アスPLUS:MWC 2011 最強特集
2月14日、MWC開催中のバルセロナにて『LTE TDD/FDD International Summit』が開催、次世代ネットワーク技術“TDD”推進のための業界団体『GTI(Global TD-LTE Initiative)』の設立が発表されました。
設立メンバー企業のうち3人が登壇 |
↑左からソフトバンクの孫正義社長、 チャイナモバイルのWang Jianzhou会長、 バーティエアテルのSunil Barthi Mittal会長。 |
会場では設立メンバーを代表して、チャイナモバイルのWang Jianzhou会長、バーティエアテルのSunil Barthi Mittal会長、ソフトバンクの孫正義社長が登壇。自国でのモバイル環境の実態や次世代ネットワーク技術への取り組みなどについてスピーチしました。
孫氏は、同社のグループ企業であるウィルコムが15年の年月をかけてTDD技術に取り組んでおり、さらにソフトバンクでは世界の携帯会社に先駆けて2Gでの接続をやめ、100パーセントのユーザーが3G回線で接続していることをアピール。同社の高速通信に対しての経験を存分に生かして支援できると語りました。。
続いて、昨年からの孫氏の鉄板ネタともいえる「PCはもう使わない、100パーセントタブレット」の話を披露、バルセロナでもキッチリと爆笑をとります。さらに、現在は3G主流だが、タブレットに(TDD技術を使った)TD-LTEが搭載されれば、ユーザーは海外渡航の際に規格に振り回されず、手軽に高速通信が利用できるようになると、規格統一の重要性についても言及。アジアの人口だけで世界の3分の2となり、アジアでTD-LTEが普及すれば、世界標準の規格となりうると力説しました。
タブレットネタは鉄板! |
↑大人の事情からかカバーをかけて製品名は口にしなかったが、壇上で自前のタブレットをかかげ、「もうPCは使わない」と話すと会場中が笑いに包まれた。 |
また、会場内ではTD-LTE対応の試作機を展示。通信システムの機器が多かったが、ソニー・エリクソンのタブレットやノキアのPCタイプなど、コンシューマー向けのモデルも紹介。
USBモジュールからスマホまで多数展示 |
↑USBでPCへと接続して使用するモジュールや、TD-LTE搭載のスマートフォンなども多数展示。 |
ソニエリのタブレット |
↑ソニー・エリクソン製アンドロイド2.2搭載7インチタブレット。TD-LTEモジュール『STE P700』を採用し高速通信が可能。完全な試作機で商品化などは未定とのこと。 |
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