週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iPhone People+週アスPLUS 連動企画

iPhoneゲーム開発者インタビュー 第10回 Takeshi Muramoto

2011年02月06日 07時00分更新

※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。
 

 乳幼児には絶対にウケるアプリ。『パンダピアノ』を評するのに、これほど適した言葉はない。親しみやすいグラフィックで、どこかを叩けば音が鳴る。また、小学校に入るくらいの子どもなら、「きらきら星」等、簡単な曲を演奏することもできる。果たして、そんな年齢の子どもたちにiPhone/iPod touchをプレゼンする機会があるかどうかは疑問だが、1本くらいは、そんなアプリをインストールしておくのもいいだろう。

 

●SELF SELECTION

パンダピアノ
パンダピアノ
App Storeはこちら→パンダピアノ
(C)2010 Takeshi Muramoto.

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 「かわいいピアノが作りたい!」と思っていました。本格的なピアノではなく、オモチャっぽいもの。アプリ名も、最初は『トイピアノ(パンダ)』でした。

 自分自身は、楽器が不得意。そこで「楽しく演奏できる」ことを重視しました。幼稚園や小学校の、音楽の時間をイメージ。太鼓やシンバルがあると楽しいかな? と思って付けました。

【2】このアプリを、ユーザーがどんな感じで遊ばれることをイメージされていますか?

 子どもにウケるかなー、ウケるといいなーと。「子どもと楽しんでいる」という感想をもらって、ほっとしました! 友達の子どもが、パンダピアノに夢中な様子を見て、「作ってよかったー!」と思いました。

 大人でも、意外とハマっている方も。「見た目がかわいい」「本物のオモチャが欲しくなる」とか。好きな雑貨や、オモチャをイメージしてデザインしたので、それが伝わって嬉しかったです!

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 ピアノとパーカッションが一緒、というのが珍しいかなと。メロディに、太鼓やシンバルが入ると楽しいんです。演奏した動画がYouTubeにあるので、ぜひ見てください!

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 『パンダピアノ2』を構想中。まだ、どんな形になるかはわからないんですが、機能よりも「楽しい!」を追求しようと考えています。お楽しみに!

 

iMake10
iMake10
App Storeはこちら→iMake10
(C)2010 Takeshi Muramoto.

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 昔から、この「4桁の数字で10を作る遊び」をやっていました。
 切符に印字された数を、足したり引いたり……。電車の中で、よく楽しんでいました。調べてみたら、同じ遊びをしている人が結構いました! でも今はICカードになってしまって、遊べない。じゃあ、4桁の数字が出るアプリがあれば、また遊べるんじゃないかと。

【2】このアプリを、ユーザーがどんな感じで遊ばれることをイメージされていますか?

 昔のように、電車の中で楽しんでもらえれば。短い時間で遊べるので、空き時間にぱっと起動して。iPodの音楽を中断しないので、好きなBGMで。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 この遊びは、『メイクテン』という定番の数学パズル。すでに他のアプリが出ていました。「切符の代わりに」が原点なので、数字の表示のみに。頭の中で考える過程が、このパズルの面白さだと思ったので。ただ悩み過ぎるのも悪いかな、と解答例は残しました。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 『メイクテン』上級者向けに、何か作れないか考えています。Game Centerにも、興味があります。

 

●iPhone一般に関する質問

【1】以降、一般的な質問です。まず、iPhoneアプリを作ってみようと思われたきっかけをお聞かせください。

 iPod touchの購入が、きっかけです。前から、iPhoneアプリを作ってみたいと思っていました。実際に触ってみて、「これは絶対なにか作ろう!」と決心しました。

【2】現状のiPhone市場について感じられていることをお聞かせください(ゲームには限りませんが、ゲームのお話でもOKです)。

 個人の開発者としては、すごく魅力的。自分の作ったものを、世界の人に使ってもらえるのはワクワクします。「楽しい」「好き」とか感想をもらうと、ほんとに幸せです。

【3】現状のiPhoneユーザーについて、どのような層をイメージされていますか? また、それにあわせたタイトルをリリースしようとお考えですか?

 ユーザーを意識するのは、デザインを考えるとき。自分の欲しい機能を考えてから、アプリを使う人をイメージします。女性の目線も必須なので、家族の意見を必ず聞きます。

【4】iPhone市場の今後は、どのようになるとお考えですか?

 ユーザー同士がつながるアプリが、売れると思います。家族や友達の中で、iPhoneユーザーが増えています。「共通のアプリを持つ」ことで、より交流が深まるんじゃないかなと。ゲームなら、Game Centerで対戦もできますし。

 方向性としては、「使って遊ぶ」アプリを目指して、コツコツ制作中です。生活の中で「小さな楽しみ」になれればいいなあと思います。Takeshi Muramotoのアプリを、よろしくお願いします!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう