日本でブームとなりつつあるSIMロックフリーの海外版iPhone。SIMロックフリーということは、別に日本じゃなくとも世界中どこの国のSIMカードでも使えるということでもある。SIMロックフリーiPhoneの入手先としては香港がメジャーだが、ではその香港で“香港版iPhone”を使いまくってみよう。
ドコモとソフトバンクの海外パケット定額を利用すれば、海外でも1日1480円でパケット使い放題で利用できる。だが、これは日本ベースの回線を海外で使う場合のこと。香港ではプリペイドSIMカードが身分証明書不要でどこでも売っており、パケット料金も激安だ。
今回購入するHutchison(ハチソン)の場合、音声対応SIMが日額28香港ドル(約300円)、データ専用SIMなら日額わずか18香港ドル(約200円)。SIMロックフリー端末を持っているからこそ、このような現地の格安料金を使うこともできるのである。
では、さっそくこの“香港激安200円パケット定額SIM”を使ってみよう。Hutchisonは“3”(スリー)の名称でサービスを行なっている。香港の街中のあちこちに黒字に白の“3”の看板を掲げたお店があるし、香港国際空港の出発フロアーにもショップがある。また、香港の電脳街として有名な深水歩にはプリペイドSIMカードの屋台が多数あり、そこでも扱っているところがあるようだ。
Hutchisonのお店。ブランドロゴは“3” |
購入した『3G Rechargeable SIM Card』 |
18香港ドル=約200円で1日使い放題なプリペイドSIMカードの名称は『3G Rechargeable SIM Card』。類似名称の商品があるので写真を参考に同じものを購入しよう。価格は198香港ドルで半年間有効だ。なお毎月18香港ドルが基本料金として残高から引かれる。この基本料金には1ヵ月間50MBのパケット料金が含まれている。50MBを超えるとあとは1日あたり18香港ドルのパケット定額で利用できるしくみだ。さらに課金が168香港ドル”約1800円)を超えると、1ヵ月間はそれ以上残高が減らず定額利用できる。残高が無くなったらあとは放置して使い捨ててもよし、もちろん残高を追加してそのまま使い続けることもできる。残高を追加すると、その日から6ヵ月延長される。
商品はマイクロSIMカードで、本来はiPadを考えた商品だが音声通話ができないだけでiPhoneでも問題なく利用できる。パッケージを開けてiPhone4にプリペイドSIMカードを挿入、しばらくするとアンテナマークが立って“3”の表示が出る。あとはデータ通信設定として、APNに“imobile.three.com.hk”を入力すればよい(付属マニュアルの記述は間違っているので注意)。これでもう、香港でウハウハなパケット定額生活の始まりだ。この秋冬、香港にiPhone4の買出しに行こうなんて考えている人にとっても、このプリペイドSIMカードは強い見方になるだろう。
iPhone4にプリペイドSIMカードをセット |
APNを入れれば快適定額生活の始まり! |
香港はSIMロックフリーが当たり前なので、各社からたくさんのプリペイドSIMカードが販売されており、料金やサービス競争も激しい。今回買ったこの3G Rechargeable SIM Cardも、まずHutchisonの提供するホットスポットが無料で使える。さらに“海外パケット定額”にも対応。日本でドコモやソフトバンクのSIMカード契約をしていない人も、HutchisonのこのプリペイドSIMカードを持っていれば、世界17ヵ国でパケット使い放題が利用できるのだ。
日本ではb-mobile、海外ではHutchison、そんなインターナショナルな使い道もSIMロックフリーなiPhoneなら実現できるのである。ちなみに海外パケット定額料金は中国とマカオが98香港ドル(約1100円)、その他の国が168香港ドル/日(約1800円)。オンラインチャージも可能なので、海外用SIMカードとして1枚持っていると便利だ。
・3G Rechargeble SIM Cardの情報はコチラ
・海外パケット定額の案内はコチラ
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