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【現地レポ】 ECOアイドリング!!!が海を越えた タイのラノーンでマングローブを植樹!

2日目 ボートで川を疾走し、植樹に挑戦!

 2日目の朝は、植樹に関するレクチャーからスタートした。マングローブ林の保全プロジェクトを担当する財団法人オイスカ(OISCA、公式サイト)のタイ駐在代表や、タイ天然資源環境省のスタッフさんから、マングローブ植樹の有用性などがメンバー3人にしっかりレクチャーされた。
 

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ラノーンのホテルにて、熱心にレクチャーを受ける3人。

 マングローブとは、汽水域の湿地に成立する森林のこと。観光資源として知られるだけでなく、エコの面でも優れたはたらきをもつ。

1 エビやカニが生息する漁場
2 干ばつや津波を防ぐ防波堤
3 二酸化炭素を吸収

 さらにマングローブを保全する活動をとおして、地域市民への啓蒙も促すのも目的のひとつだ。

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マングローブとは特定の木を指す名称ではなく、熱帯や亜熱帯の河口域や海に生える植物全体を指す。

 レクチャーを受けたメンバーは、いよいよホテルを出てマングローブの植樹へ出発。マングローブは河口域などに生育するため、途中からはクルマではなくボートによる移動となった。ボートで川を突き進むこと約10分、マングローブを植樹する予定地に到着。

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ボートに乗る前に衣装チェーンジ! まるで田んぼに苗を植えるような格好だが、強烈な日差しから身を守りつつ、水に浸かっての作業を考えると、どこの国でもこうなるようだ。
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ボートに乗ってご機嫌な3人。後ろの現地スタッフもニッコリ。
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ガトリング砲みたいなエンジンの先に付けられたスクリューを回してボートは進む。スピードも30〜40kmほど出るので、爽快感たっぷりだ。

 ところが、潮の満ち引きの関係で現場は見事なまでの沼状態。しかも蒸し暑い! それでもメンバーは臆することなく、現地のスタッフに助けられながら沼へと入り、マングローブの苗木を泥だらけになりながら植えていく。

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植樹予定地はご覧のとおり、ヒザ上までズブズブだった。

 苗木は、根の部分が手のひら大。樹の部分は50cmくらいで、先端には葉っぱが付いている。6年も経つと1.5~2mほどに育ち、成長途中にも多くの二酸化炭素を吸収していく。1ヘクタールで年間25トンもの二酸化炭素を吸収するそうだ。

 さらにマングローブには、川のゴミが海に流出することを防ぐ作用や、農薬などで汚染された水をきれいにする浄化作用もあるという。

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苗木を植えたあとは、足で踏み固めていくのがコツ。何度かやっているうちにメンバーも慣れていった。

 予定の植樹数を達成し、ひと仕事を終えたあとは、ミャンマーとの国境が見える場所で夕食。現地のスタッフも交えての歓談は、翌日の活動への弾みにもなった。翌3日目からは朝日も植樹に参加する予定だ。

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1日目に続いてタイ料理のディナー。現地のスタッフといっしょに「チャイヨー」と言いながら拳を振り上げた。「やったぞー!、バンザーイ!」といった意味だ。
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ところ狭しと並べられた料理の数々。白身魚のフライ、エビの揚げ団子などが好評だった。
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ラノーンの夕景。奥に見える陸地はミャンマーだ。
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