CES 2020のタイミングに合わせて、このデモカーを披露した理由については「電気自動車の開発に取り組んでいると言っても、かたちになるものが何もないと、説得力がない。しっかりと作り込んだものを、大きな展示会で披露することに意味があると考えた」とした。
デモカーは、マットな塗装の質感、LEDの浮かび上がり方、各パーツの仕上げや素材など、市販品レベルの仕上げの美しさ。ホイールも国際規格に合わせつつSONY VISION-S CONCEPT用に新規に製造した。
超極秘プロジェクトとして進め、リークを防いだ
「ソニーの電気自動車」という発表に、意表を突かれた思いがした。企業が発表をする前に、何らかのリークがあって、記者やファンが発表を待ち構えているということはしばしば起こるが、今回は、開催前にはウワサすら耳にしなかったように思う。
担当者は「本当に限られたメンバーのみがプロジェクトにかかわり、社内でも超極秘を保ったまま進行させていた」と話した。
さて、ここまで作り込んできたデモカーを展示しているということは、本格的に電気自動車に参入するのかが気になるところだ。
この点について、ソニーでは「否定はしない」という回答で一貫させている。「参入する」とは明言しないが「参入しない」とも言っておらず、なおかつ「否定はしていない」ので、可能性は高そうにも思えるが、現時点では確定的なことは言えない。
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