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100GBファイルや差分アップロード対応でOneDriveが快適に

OneDriveの強化やTeams連携などOffice 365の気になる新機能

2020年01月09日 09時00分更新

本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。2020年最初となる今回は、これからOffice 365に実装される予定の気になる機能に注目する。

ブックマーク機能と不特定多数からのアップロード機能を搭載

 マイクロソフトはMicrosoft 365(Windows 10、Office 365、Enterprise Mobility+Security)の開発状況を占める[Microsoft 365 ロードマップ]を開示してきた。本稿執筆時点で多くのテナントに展開している機能は2019年11月のものだが、2019年12月の新機能で興味深いのが[OneDrive for Business: Saved for later]」と[OneDrive for Business: File Requests]の2つだ。

 前者はOneDriveとSharePoint間でファイルの参照性を高めるために「Saved for later」セクションにファイルをピン留めするものだ。Webブラウザのブックマークをイメージすると分かりやすい。後者はアップロード専用リンクを送信して、AAD(Azure Active Directory)アカウントを持たない他のユーザーにファイルを要求する機能だ。利用シーンは幅広く、ファイル編集権限の付与が不能な外部スタッフとの共同作業や不特定多数からのフィードバックを求めるキャンペーンの実施に活用できる。

OneDrive for Businessの左ペインに並ぶ「Saved for later」。ファイルの参照性を改善する一環として実装したと思われる(すべて公式動画より抜粋)

ファイルサイズ100GBに拡大&差分アップロードのサポート

 OneDrive for Business/SharePointで扱うファイルサイズが100GBに拡大するのも今後の変更点の1つ。[以前の記事]でファイルサイズの制限があることをお伝えしているが、個人向けOneDriveはすでに1ファイル100GBに対応し、[SharePoint - OneDrive - Teams - file upload limit up to 100GB]で示されているとおり、2019年内中に100GBに拡大する予定だ。なお、差分アップロードをサポートする[Differential sync for all file types in OneDrive for Business]もOneDriveクライアントに改良を施し、同じタイミングで実装すると思われる。

MSペイントで編集した画像(100MB)の差分情報(2MB)のみアップロードが始まる

Microsoft TeamsとOffice 365アプリの統合強化

 MicrosoftがコラボレーションツールとしてMicrosoft Teamsに注力していることは、読者諸氏もご存じだと思うが、今後はTeams内からOneDrive for Businessのリンクの表示・構成機能が加わり[ID27016]、OneNoteをチームチャネルに追加可能になる[ID:57708]。また、Outlookによるメール返信をTeams経由で行なえるようになるなど、統合強化を図る予定だ[ID:57389]

OutlookからTeamsのチャンネルへ直接返信(投稿)できる

 なお、個別にピックアップしないが、iOS/Androidをプラットフォームとしたクライアントの強化も着実に行なわれる。いずれも使い勝手を改善する軽微な変更ながらも、2020年はOffice 365を基盤としたワークスタイルが進捗するだろう。

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