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Ryzen Threadripper 3970X/3960Xを超えられるのか?

100万円以上かけてXeon W-3175Xを空冷と水冷でOCした結果

2020年01月03日 12時00分更新

まずは空冷で伸ばせるだけ伸ばしたい

 OCと言えば、競技シーンでは「液体窒素」が当たり前だが、常用を考慮すればその選択肢はない。欲しいのは瞬間的な神性能ではなく、安定した超性能だ。というわけで、まずは最も運用しやすい「空冷」から試していこう。まずは空冷での検証環境を紹介する。

検証環境(空冷OC)
CPU Intel「Xeon W-3175X」(28C/56T、3.1~3.8GHz) 49万5780円
CPUクーラー Noctua「NH-U14S DX-3647」(空冷、14cmファン) 1万3241円
CPUクーラー追加ファン Noctua「NF-A15-PWM」(14cmファン) 2640円
マザーボード ASUS「ROG Dominus Extreme」(Intel C621) -
メモリー G.Skill「Trident Z Royal F4-3200C16Q-64GTRS」(DDR4-3200、16GB×4)、「Trident Z Royal F4-3200C16D-32GTRS」(DDR4-3200、16GB×2)×4 13万3089円
ストレージ Intel「SSD 760p SSDPEKKW010T8X1」(NVMe M.2、1TB SSD) 2万5281円
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX III GOLD ARGB 850W」(850W、80 PLUS GOLD)×2 2万8754円
PCケース IN WIN「928」(サンプル) -
PCケースファン IN WIN「CROWN AC140FAN-2PK」(14cmファン×2)×4、「CROWN AC140FAN-1PK」(14cmファン) 2万6950円
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(November 2019 Update) 2万5930円
合計(税込み)   75万1665円

Noctua「NH-U14S DX-3647」

 CPUクーラーはNoctuaの「NH-U14S DX-3647」を購入。14cmファンの「NF-A15-PWM」が1基付属しているが、別途もう1基追加できるようクリップが同梱している。今回はシングルファン状態と、デュアルファン状態で試している。

ASUS「ROG Dominus Extreme」

 マザーボードはXeon W-3175X用に設計されたASUSの超大型マザーボード「ROG Dominus Extreme」。メモリースロットは6chで12基、電源ユニットは2個同時使用できる規格外の存在だ。ASUSのご厚意で無償で提供していただいた。後述するが、IN WINのPCケース「928」と同様、今回のテスト環境で筆者が購入していないPCパーツとなる。初値は19万9600円前後だが、現在は市場在庫がほぼない。

G.Skill「Trident Z Royal」のシルバー

 メモリーはG.Skillの大人気モデル「Trident Z Royal」のシルバーを選択。XMPでDDR4-3200駆動する16GBモジュールを12枚、合計192GBぶん購入した。なぜDDR4-3200かというと、Ryzen ThreadripperのサポートクロックがDDR4-3200だからだ。願わくば16GBモジュール×4枚組を3セット欲しかったのだが、待てど暮らせど在庫が都合よく揃わなかったので、16GBモジュールの4枚組と16GBモジュールの2枚組を4セット買うことになった。

SUPER FLOWER「LEADEX III GOLD ARGB 850W」

 電源ユニットはSUPER FLOWERのモジュラ―コネクターまで光るド派手モデル「LEADEX III GOLD ARGB 850W」を2基買った。選んだ条件はCPU補助電源の4+4ピンを2系統備え、OC向けにある程度容量が大きなモデル、という感じだったので、ひとめぼれしたこちらに決定。IN WIN「928」のブラックボディーに白いアクセントが入るのも見た目が楽しい。

IN WIN「928」

 IN WIN「928」は14×14cmのROG Dominus Extremeがすっぽり入る超大型PCケース。こちらもIN WINのご厚意でサンプルを無償提供していただいた。とは言え、こちらはサンプルなので付属ファンがないなどの違いはある。よって、ファンは別途購入した。なお、初値は14万円前後だがこちらも市場在庫はほぼなく、お取り寄せ状態になっている。

IN WIN「CROWN AC140」

 PCケースファンは本来IN WIN「928」に12基付属する「CROWN AC140」を2基パック×4つと1基パックで、合計9基購入した。製品版から3基減らしたのは、後部パネル部分があるとインタフェースの抜き差しが煩雑になりそうだったからだ。

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