まずは空冷で伸ばせるだけ伸ばしたい
OCと言えば、競技シーンでは「液体窒素」が当たり前だが、常用を考慮すればその選択肢はない。欲しいのは瞬間的な神性能ではなく、安定した超性能だ。というわけで、まずは最も運用しやすい「空冷」から試していこう。まずは空冷での検証環境を紹介する。
検証環境(空冷OC) | ||
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CPU | Intel「Xeon W-3175X」(28C/56T、3.1~3.8GHz) | 49万5780円 |
CPUクーラー | Noctua「NH-U14S DX-3647」(空冷、14cmファン) | 1万3241円 |
CPUクーラー追加ファン | Noctua「NF-A15-PWM」(14cmファン) | 2640円 |
マザーボード | ASUS「ROG Dominus Extreme」(Intel C621) | - |
メモリー | G.Skill「Trident Z Royal F4-3200C16Q-64GTRS」(DDR4-3200、16GB×4)、「Trident Z Royal F4-3200C16D-32GTRS」(DDR4-3200、16GB×2)×4 | 13万3089円 |
ストレージ | Intel「SSD 760p SSDPEKKW010T8X1」(NVMe M.2、1TB SSD) | 2万5281円 |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX III GOLD ARGB 850W」(850W、80 PLUS GOLD)×2 | 2万8754円 |
PCケース | IN WIN「928」(サンプル) | - |
PCケースファン | IN WIN「CROWN AC140FAN-2PK」(14cmファン×2)×4、「CROWN AC140FAN-1PK」(14cmファン) | 2万6950円 |
OS | Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(November 2019 Update) | 2万5930円 |
合計(税込み) | 75万1665円 |
CPUクーラーはNoctuaの「NH-U14S DX-3647」を購入。14cmファンの「NF-A15-PWM」が1基付属しているが、別途もう1基追加できるようクリップが同梱している。今回はシングルファン状態と、デュアルファン状態で試している。
マザーボードはXeon W-3175X用に設計されたASUSの超大型マザーボード「ROG Dominus Extreme」。メモリースロットは6chで12基、電源ユニットは2個同時使用できる規格外の存在だ。ASUSのご厚意で無償で提供していただいた。後述するが、IN WINのPCケース「928」と同様、今回のテスト環境で筆者が購入していないPCパーツとなる。初値は19万9600円前後だが、現在は市場在庫がほぼない。
メモリーはG.Skillの大人気モデル「Trident Z Royal」のシルバーを選択。XMPでDDR4-3200駆動する16GBモジュールを12枚、合計192GBぶん購入した。なぜDDR4-3200かというと、Ryzen ThreadripperのサポートクロックがDDR4-3200だからだ。願わくば16GBモジュール×4枚組を3セット欲しかったのだが、待てど暮らせど在庫が都合よく揃わなかったので、16GBモジュールの4枚組と16GBモジュールの2枚組を4セット買うことになった。
電源ユニットはSUPER FLOWERのモジュラ―コネクターまで光るド派手モデル「LEADEX III GOLD ARGB 850W」を2基買った。選んだ条件はCPU補助電源の4+4ピンを2系統備え、OC向けにある程度容量が大きなモデル、という感じだったので、ひとめぼれしたこちらに決定。IN WIN「928」のブラックボディーに白いアクセントが入るのも見た目が楽しい。
IN WIN「928」は14×14cmのROG Dominus Extremeがすっぽり入る超大型PCケース。こちらもIN WINのご厚意でサンプルを無償提供していただいた。とは言え、こちらはサンプルなので付属ファンがないなどの違いはある。よって、ファンは別途購入した。なお、初値は14万円前後だがこちらも市場在庫はほぼなく、お取り寄せ状態になっている。
PCケースファンは本来IN WIN「928」に12基付属する「CROWN AC140」を2基パック×4つと1基パックで、合計9基購入した。製品版から3基減らしたのは、後部パネル部分があるとインタフェースの抜き差しが煩雑になりそうだったからだ。
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