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ビッグデータの活用が社外ナビの利点! パイオニアが語る純正ナビとの違い

2019年12月25日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光

サイバーナビのエンタメ機能を試す

サイバーナビでYouTubeを再生している様子。もちろん停車中のみ有効だ

 サイバーナビご自慢のストリーミング再生を試してみた。さっそくYouTube画面が出て、再生が始まった。通信速度も十分らしくコマ落ちは皆無。ただ、LTE回線用モジュールがグローブボックスにあるためか、電波が届かない時があるようで、その時は再生が止まることはあった。設置するにあたりLTE回線用モジュールの位置は検討した方がよいだろう。

サイバーナビのメイン画面でBluetoothを選択した様子

 驚いたのは、Bluetoothを経由してiPhone内の音楽を鳴らすより、YouTubeの方が高音質だったこと! 音源や通信の違いがあるとはいえ、それをキチンと暴くとはカーオーディオ恐るべしである。なお、別のデモカーでは後席にディスプレーが設置されており、後席でもYouTubeをはじめとする、さまざまなコンテンツが楽しめるという。これは車という名を借りたエンターテイメント空間だ。

システムを拡張すれば、後席でも動画を見ることが可能だ

写真はヴェルファイアに9インチのサイバーナビを搭載した様子。ポン付け状態でも「いかにも後付け」したという感じはしないという

 「家で音楽を楽しもうとすると、騒音問題が出てきますからね。カーオーディオなら音を大きくできますし、イコライザーなどで理想的な音響環境が構築できます」とは担当者の弁。なるほど、お金をかける意味は確かにありそうだ。これ以上体験すると沼にハマりそうなので、知りたい反面、今日のところはここまで。機会があれば別途ご紹介したい。

【まとめ】純正ナビを持っていても
社外ナビを追加したくなる!

 車両とナビが一体化したり、スマホ連携が当たり前となっている中、社外カーナビは独自の進化と魅力を備え「孤高の存在」となっていることを知った今回の体験。きっと同じ体験をすれば誰もが高性能なナビ機能はもちろんのこと、インターネットつなぎ放題を含めたエンターテイメント性を愛車にも導入したいと強く思うだろう。

 車種によってはハンドルリモコンが使えなかったりするし、エアコンなどの車両設定までナビ画面でする車種の場合は、純正ナビを選ばざるを得ないかもしれない。だが、そうではなくコストを削減しながら快適なルート検索とエンターテインメントの面での快適さを選びたい方は、社外ナビの導入を検討する価値は十二分以上にある。

ダブルナビ状態のアウディR8

 ふと思ったのは、今回試乗したR8のように「純正ナビ」を装着しつつ「社外ナビ」を取り付けてエンターテインメントを楽しむ二刀流の使い方だ。たとえば助手席側などに社外ナビを取り付け、純正ディスプレーと社外ナビをHDMIで接続、社外ナビの映像を純正ナビにミラーリング表示できるなら、2台の併用は可能だろう。普段は社外ナビをミラーリングで使いつつ、助手席が動画を見てナビが見られないという時や、何か車両設定を変更する必要がある場合はHDMIの入力を切り替えれば純正ナビ画面が表示できる。純正ナビの安心感と機能に社外ナビの楽しさがプラスされれば、今までにないカーライフが待っているハズだ。

 ともあれ今カーナビを持っている人でも、一度社外ナビをチェックしてみてはいかがだろう。最初は軽い気持ちでうかがったのだが、帰り道はカタログを見ながら、頭の中でそろばんを弾いていた……。

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