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メイド・イン・ジャパンの技術で生まれた秀逸な空間表現

机に置く全方位スピーカーEgretta TS-A200を聴く

2019年12月22日 08時00分更新

空間が浮かび上がる、日本ならではの配慮で作られたスピーカー

 日本には「盆栽」や「箱庭」といった文化がある。空間こそ小さいが、そこには雄大な世界が表現されている。オーディオの世界で似たものを探すと、ニアフィールド再生が思い当たる。共通するのは、置かれている空間自体は、小さいながらも、造作は精密な点。細かな部分まで配慮をいきわたらせ、小さな空間の中にも雄大な世界が表現されている。

 オーディオというと、大きく重いものがありがたられる時代が長く続いた。それはそれで価値があるが、部屋という制約は乗り越えにくく、誰もが気軽に取り組めるものではない。しかし、ニアフィールド再生なら、パーソナルではあるものの、スピーカーとヘッドホンの特徴を兼ね備えた体験ができる。専用のオーディオルームを持てない人でも、立体的な音の空間を楽しめるわけだ。

付属リモコン。音量調節やソースの切り替えのほか、小音量時に痩せるベースを少し強くするスイッチなども持つ。

 このコンセプトを小型の全方位スピーカーで実現しようと考えたオオアサ電子の発想は面白い。そして、自社開発の上質なユニットを使い、日本ならではの細かな配慮が行き届いたつくりにこだわっている点も好感が持てる。

 Egretta TS-200シリーズの発売は12月24日を予定。そのお披露目会として、12月22日(日)と23日(月)の2日間、新橋にある、オオアサ電子の東京オフィスで展示やスタッフによる技術解説が実施されるそうなので、興味がある人は足を運び、そのサウンドを体験してみてほしい。

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