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メイド・イン・ジャパンの技術で生まれた秀逸な空間表現

机に置く全方位スピーカーEgretta TS-A200を聴く

2019年12月22日 08時00分更新

1本でも2本でも、さらに天吊りやサラウンドスピーカーとしても

 TS-A200asでは、右側のスピーカーにDACやアンプを内蔵している。ここからLANケーブルをスピーカーケーブル代わりにして、左のスピーカーを駆動する仕組みだ。実際に流れるのはアナログの信号となる。LANケーブルはツィストペア構造でノイズに強いことに加え、差し違えなどもしにくい。また、ケーブルの抜き差しでステレオ利用か、モノラル利用かを認識できるため、採用しているそうだ。

背面にはUSB入力や光デジタル入力端子を装備。RJ-45端子はLAN接続ではなく、スピーカー接続用に利用する。ヘッドホンアンプ機能も持つため、深夜など音が出せない場合に便利だ。入力端子電源は片側だけにつなげばいい。

パッシブタイプの背面。TS-A200aと接続する場合は、有線LANと同じRJ-45端子、一般的なアンプと接続する場合は下のスピーカー端子を利用する。バナナプラグにも対応する。

 USB DAC部分はハイレゾ対応。アンプとDACにはTI製チップを採用し、最大192kHz/24bitのPCM信号、最大5.6MHzのDSD信号に対応する。

 デジタル入力端子としては、角形の光デジタル入力端子(TOS-LINK)も持つが、こちらは96kHz/24bitまでの対応となる。ほかに、3.5mmのアナログ入力やBluetooth接続などにも対応する。アンプ部は最大18W+18W出力に対応。

ボリューム位置や選択されているソースなどは上部のLEDで表示

パッシブタイプの上部はシンプル

 TS-A200シリーズは机の上に置いて利用する方法のほか、逆向きにして天吊りにすることも想定している。指向性の広さが特徴なので、天吊りの一本利用でも部屋全体に音が広がる。また、サラウンドシステムのリアスピーカーに使うといった用途にも適している。パッシブタイプのTS-A200sは、バナナプラグにも対応したスピーカー端子も持っており、AVアンプなどとの接続もしやすい。また、底面には三脚穴が付いているので、ブラケットを介して壁面設置したり、三脚やスタンドに置いて利用することも可能だ。

写真のように逆向きにして吊るす使い方も提案。ホテルなどを想定しているが、Bluetooth接続も可能なので、部屋の天井などに設置して、広がりあるサウンドを楽しめる。

 TS-200Aシリーズは、1本単位で購入できるので、ニアフィールド再生に関わらず、自由度高く使える点も魅力になっている。

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