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冬休みに注意したいスマホ・SNSのリスク

2019年12月24日 09時00分更新

長期休暇はスマホの長時間利用に注意を

 冬休みが近づいているが、長期休暇にはさまざまなリスクが高まる傾向にある。冬休みに注意したいスマホ・SNSのリスクについて解説したい。

 子どもたちは休日、特に長期休暇にはスマホの利用時間が長くなる傾向にある。週明けには、「10時間スマホでゲームしていたから肩凝った」「朝から晩まで一日8時間以上YouTubeを見ていた」という話を多く聞く。

スクリーンタイム機能などで制限しよう

 特に多いのがゲーム依存だ。ゲームを長時間プレイし、その結果昼夜逆転し、睡眠不足で学校で眠くなったり、不登校につながったりしている例は少なくない。一度生活リズムが崩れて長時間利用が当たり前になると、さらに依存度が高まり、日常生活に戻れなくなる可能性も高くなる。

 あらかじめ「一日◯時間以内」「夜は◯時まで」という約束を取り付けておいたり、スクリーンタイムファミリーリンクなど利用時間が制限できる機能も活用するといいだろう。

SNSで知り合った人に会いに行くリスク

 未成年がSNSで知り合った大人に誘拐される事件が多発している。子どもたちはSNS経由で多くの人と知り合っているが、長期休暇で時間が空くと、特に直接会いに行きやすくなる。学校に行かないこともあり、先生や保護者の目が行き届きづらくなることも影響している。

 子どもがどのようなSNSを使い、どんな人たちと交流しているかご存知だろうか。まずは会話を通じて、保護者が実情を把握しておこう。「SNSで知り合った人と会って子どもが誘拐される事件が多発していて心配だから、会いに行ってほしくない」気持ちを伝え、SNSで知り合った人とは会いに行かない約束をしたい。

 しかし、子どもがすでに会いに行くつもりの場合は、ただ禁止しても効果がない。親に隠れて行かれてしまうと、事件につながっても助けることができなくなるためだ。その場合は、「会いに行く相手と連絡先、場所、日時を告げてから行く」約束を取り付けよう。日中、人が多い場所で、友だちと複数で会いに行く約束をすると、リスクを減らすことができるだろう。

 長期休暇はスマホを巡るリスクが高くなるので、くれぐれも子どもから目を離すことなく見守ってあげてほしい。



著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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