サウンドバーのおすすめは、2万円台の1本バー型タイプ
2019年の後半に入り、テレビの売上が伸びているそうだ。“地デジ化”がアピールされた10年前の主流は、32V型や37型のフルハイビジョン機だった。しかし現在では40V型以上が当たり前。50V型以上の4Kテレビも主流になりつつある。
大画面化の流れの中、改めて注目度が高まっているのが“サウンドバー”だ。
“音のグレードアップ”は、これから主流となる“4Kコンテンツ”を存分に楽しむために欠かせないポイント。テレビ内蔵スピーカーの音質も、中~高級機であれば、かなりよくなってきているが、大画面テレビがスリム化を求める傾向は変わらない。表示領域以外の要素を極力なくしたデザインにしてしまうと、筐体の容積が減り、特に低音再生能力に影響が出るのは否めない。
サウンドバーを選ぶうえで、注目したいのは“2万円台で買える1本バータイプ”の機種だ。テレビ台の上にも簡単に置け、サブウーファーも内蔵するので迫力ある低音が楽しめる。デノンが12月に発売したサウンドバーの新製品「DHT-S216」は、機能を最小限に抑える一方で、オーディオメーカーらしく音の部分は手を抜かない機種として注目の存在だ。
本体には、6つのスピーカーを搭載。映画を迫力や広がりのある音響で楽しめるだけでなく、音楽を高音質に楽しめる「Pureモード」を再生する点も特徴だ。実売でおよそ10~20万円ほどの50V型4Kテレビの購入時に、ポイント還元+αのわずかな出費で入手できる価格も大きな魅力だ。
省スペースながら迫力ある低音を楽しめる「DHT-S216」
DHT-S216は、フロント用が25mmツイーター×2、45mm×90mm楕円形ミッドレンジ×2の2ウェイ構成。底面に配置されるサブウーファーは、75mm×2と、このクラスのサウンドバーしてはなかなか充実した装備になっている。機能としてはシンプルだが、低価格ながらもしっかりと音質にこだわっていることが最大の特徴だ。
サラウンド機能としては、DTS Virtual:Xを採用。これはテレビの前のスピーカーだけで、後方や高さ方向の音まで仮想的に再現するサラウンド技術だ。サウンドモードは3種類で、DSP処理をスキップする「Pureモード」を搭載する点は、オーディオメーカーらしい試み。人の声を聞きやすくする「ダイアログエンハンサー」機能も持つ。
入力可能なサラウンド音声信号は、ドルビーデジタル、DTS、AAC、リニアPCMはステレオのみに対応。4K対応HDMI入力×1、4K対応HDMI出力×1、光デジタル入力×1、アナログ入力×1、Bluetooth接続(SBCコーデック)に対応する。本体サイズは幅890×奥行き120×高さ66mmで、重量は3.5kg。
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