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18年の時を経てついにリリースされたシリーズ3作目も自由度の高さは健在!

伝説のゲームの最新作「シェンムーIII」は新しくもノスタルジー満点

2019年12月24日 17時00分更新

Deep Silverが販売、YS Netが開発した「シェンムーⅢ」は18年ぶりにリリースされたシリーズ3作目

 Deep Silverが販売、YS Netが開発した「シェンムーⅢ」は、オープンワールドの原点となった伝説のアクションアドベンチャーシリーズの最新作。前作の「シェンムーⅡ」から約18年の歳月を経て、2019年11月19日にリリースされた。

 オリジナルであるドリームキャスト版をリアルタイムでプレーしたかったが、当時小学生だった私に高価なゲーム機を購入するほどの財力(当時のお小遣いは月1000円)がなく断念した思い出がある。だが、十数年後、セガゲームスからリリースされた「シェンムーⅠ&Ⅱ」(PlayStation 4版)をプレーした私は、本作の世界観と自由度の高さに魅了され、シェンムーⅢの発売を待ち望むファンとなった。

 シェンムーⅢの魅力とは何なのか、どのような変化を遂げたのか。今回は、シェンムーⅢにおける1日のスケジュールを紹介しながら、本作のインプレッションを紹介していきたい。

そもそもシェンムーシリーズとは?

前作「シェンムーⅡ」のエンディングからスタート

 シェンムーシリーズを知らない人に向けて、簡単にあらすじを紹介しよう。時は1986年。中国の拳法家「藍帝(らんてい)」に父を殺され、復讐を誓う芭月 涼。さまざまな出会いと事件に向き合い、成長していく涼の姿を壮大なスケールで描かれている。

 1作目の「シェンムー 一章 横須賀」は横須賀内で数々の謎と戦いに直面し、藍帝を追うために香港へ旅立つまでを描き、2作目の「シェンムーⅡ」ではヒロインの「莎花(シェンファ)」に出会って「白鹿村(はっかそん)」へたどり着くまでを描いている。

最初の舞台は「白鹿村」。この村に隠された手がかりを探っていくことに

 3作目となるシェンムーⅢの物語は、白鹿村からスタートする。本作ではどういった物語が繰り広げられるのか。次々と明かされていくストーリーを体感してもらいたい。個人的には1作目から順にプレーしてほしいのだが、「ダイジェストムービー」で過去作のあらすじを振り返られる。本シリーズが初めての人でも楽しめるようになっているほか、あらすじを思い出せるようになっている点に開発陣の優しさを感じた。

朝は美女へのあいさつと薪割りで始まる

 シェンムーシリーズは時間の概念があり、1日1日を自由にプレーできる。ストーリーラインを追ってもいいし、ちょっと寄り道してもいい。涼の生き様をどう演出するかはプレーヤーの手に委ねられている。

起床時のカットシーン。涼の1日が始まる

 さて、ここからは私なりの1日の過ごし方を紹介しよう。序盤はシェンファ宅が拠点となっており、美女と一つ屋根の下で暮らしている。本来なら遠慮してどこかの宿屋に寝泊まりしたいところだが、ストーリーの都合によりお世話になっている次第だ。

「いってらっしゃい」と見送るシェンファ。最高の朝だぜとニヤける私

 朝目覚めたら、シェンファにあいさつをしてから家を出るか、もしくはシェンファと一緒に村へ行くのが基本的な流れだ。「よく眠れた?」と健気に声をかけ、出かける度に「いってらっしゃい」と見送ってくれる。まるで幸せな結婚生活を送っているような感覚を味わえるわけだが、プレー中、何度も「いやぁ、ええ朝ですなぁ……」と舞い上がる自分がいた。

「薪割り」のバイトをしている様子。シンプルなミニゲームだが、かなり中毒性が高い

割った本数に応じて、もらえる賃金の額が変動する

 白鹿村にある店で「薪割り」のバイトをすることが朝の日課である。シェンムーシリーズでは、ストーリーの進行上、金を稼がなければならない必須イベントが発生する。1作目では香港行きのチケットを買うためにフォークリフトのバイトに明け暮れ、2作目ではとある格闘家に挑戦するためにギャンブルをしまくった思い出が蘇った。そういうイベントに対応できるよう、毎日コツコツとお金を稼いでいるというわけだ。

 薪割りは、制限時間内にタイミングよく薪を割るだけのシンプルなミニゲーム。割った本数に応じてもらえる賃金の額が変動する。この薪割りはシンプルではあるが、やりこめばやりこむほど中毒度が高まっていく怖さがある。気がつけば1日中薪を割ってしまうほどだ。100本以上割ると60元前後の賃金がもらえるので、毎朝薪割りを3セット行なって180元以上稼ぐことを目標にしている。

 午前中は薪割りに励み、身体が温まったらいざ聞き込みへ。

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