1億画素オーバーの衝撃!
センサーサイズも大きい5眼カメラ
「Mi Note 10」の一番の特徴はやはりカメラ。メインセンサーはサムスン電子製の「ISOCELL Bright HMX」で、1/1.33型とスマートフォンに搭載されるセンサーとしては異例の大きさ。一般的なスマートフォンのカメラ用センサーは1/2.3型で、大きいと言われていたファーウェイの「HUAWEI P30 Pro」でも1/1.7型。ハイエンドコンデジに搭載されている1インチセンサーと比べると、約3/4のサイズにまで達する。
さらに画素数は1億800万画素と、スマートフォンとしては最高の性能。また「ISOCELL Bright HMX」は4つの画素を1つにまとめて使用し、そのかわり感度を良くして撮影できる機能も装備している。そのため標準のカメラアプリには、1億800万画素で撮影するモード「108M」が用意されており、標準時の撮影は4つの画素を1つにまとめた仕様での撮影となる。
さらに背面にはメインセンサーのほか、ポートレート向けに使用する1200万画素の2倍、ペリスコープレンズで望遠時に使用する500万画素の5倍、2000万画素の超広角0.6倍、超マクロ撮影用の200万画素と、合計5つのレンズとセンサーを搭載している。そのため「近、遠、広」どんなシチュエーションでも撮影可能な万能カメラとして活用できる。
以下は「Mi Note 10」で撮影した作例。基本はHDRをオンでオートで撮影している。やはり1億800万画素の効果は絶大で、画像処理ソフトなどを使って相当拡大してもドット感を感じないほど。ただし、画像サイズは12032×9024ドットで、写真1枚が18MB〜19MBほどのサイズになってしまう。ちなみに標準サイズで撮影した場合は1枚12MB前後だった。原寸で掲載しているので、画像を表示するときはデータ容量に注意してほしい。
また夜景モードもかなり優秀で、手持ちの状態であってもあまりぶれずに合成してくれる。三脚などで固定するとさらに効果的で、肉眼ではあまり見えなかった星もしっかりと描かれており、さらにノイズもほとんどないきれいな仕上がりだった。
ただし、標準画角以外のカメラは夜景があまり得意ではなく、特に超広角は発色や手ぶれがひどかったので、夜景モード以外で暗い場所で撮る際には、標準画角で撮影したほうが良さそうだ。
動画撮影には通常の「ビデオ」モードのほか、SNSのストーリーズなどに使える「ショートビデオ」モードも用意されている。ショートビデオでは撮影時間が15秒と決まっており、録画をスタートするとタイムスタンプがカウントダウンになっている。さらに撮影スピードを5段階で設定可能。全体の長さは15秒と変わらないが、撮影スピードを変えることで実際の撮影時間を調整できる。ショートビデオにはオリジナルのBGMもつけることができるので、そのまま音楽付きのショートムービーをSNSにアップできるわけだ。
5つのカメラや1億800万画素というスペックに目を取られがちだが、いまどきの写真や動画の使われ方にマッチした撮影方法が用意されており、まさにスマートフォン時代のカメラとしては決定版とも言えるモデルだ。
画質とは関係ないが、ひとつ気になる点がカメラ部分の盛り上がり。大型センサーやペリスコープの採用もあって、ほかのスマートフォンと比べるとやや出っ張っている。さらにカメラ回りの縁が指で触ってみるとかなり鋭角なので、裸のままカバンに入れておくと、タブレットの画面やノートPCのボディーなどを傷つけそうだ。そのため使用時にはレンズ回りの段差をなくして、ツライチになるようなカバーを装着して使いたい。
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