「ベイクドチーズケーキのバウム」
ファミリーマート
11月26日発売
230円(税込248円)
https://www.family.co.jp/goods/dessert/1940282.html
わりと甘いものが好きな人が多いアスキー編集部の総力を結集し、いま食べてほしい、コンビニやスーパーなどでオススメのスイーツを紹介する連載。第2回はファミリーマート「ベイクドチーズケーキのバウム」です。
バウムにチーズ生地入れて焼きました
先週に引き続きファミリーマートの商品を紹介することになりました。スイーツで「バウム」といえば「バウムクーヘン(Baumkuchen)」のことです。baumは木、kuchenはケーキ。中心にドーナツ状の穴があって、断面に木の年輪のような模様がある、おなじみのケーキです。
バウムクーヘンを焼くオーブンは、生地を巻きつけるための芯があります。ここに生地をかけてぐるぐる回しながら、バーナーで焼きます。そして、焼けた層の上に、また生地をかけながら焼く……を繰り返して、焼きあがったあと、芯を抜いて輪切りにします。そのため、バウムクーヘンの中心には穴があるわけです。
「その芯の中にベイクドチーズケーキを入れてみました」というのが、ベイクドチーズケーキのバウムです。なかなか、かしこいような気がしませんか。公式の紹介では、「バウムクーヘンに、コクのあるチーズ生地を入れて、さらに焼き上げた一品です」とあります。
プラスチックのカップ状の容器に入っているので、皿などを用意しなくても食べられます。ただ、さすがに、スプーンやフォークがあったほうが食べやすいでしょう。
バウムとチーズケーキの相性におどろく
食べてみると、なかなか、考えられた組み合わせなのがわかります。
バウム部分は固めで、すごくしっとりしているわけではなく、やや菓子パンのような固めの歯ごたえ。玉子の味わいが強い。明快な甘味がうれしいですが、これが単体だと、もしかすると、食べ飽きるかも。
チーズケーキ部分は、チーズのコクがありつつ、すっきりした味でしつこくありません。ここは、量こそ少ないですが、コンビニスイーツとしてはよくできたベイクドチーズケーキではないでしょうか。
バウムの食感は、悪くいえばパサパサしている。しかし、少しネトっとしたチーズケーキが、食感でフォローします。一方、チーズケーキのほのかな塩味は、バウムの甘さをより引き立てます。玉子の香りとチーズのコクもマッチしていますね。
バウム部分、チーズケーキ部分とともに、「コンビニスイーツなのに、こんなに上質!」というほど突き抜けた完成度では、ないかもしれません。ただ、それゆえに、バランスが取れている気がします。シンプルな甘さのバウム。わかりやすい甘味と酸味のチーズケーキ。この相性がよいのですね。ファミリーマート、えらいっ。
1+1=2という単純な味の足し算ではなくて、両者が組み合わさることにより、(たぶん)10倍ぐらいおいしくなったマジックが生まれているスイーツです。
冷やして食べましたが、少しレンジで温めると、チーズ味のエッグタルトのような食感になり、これはこれでよろしいと思います。深煎のコーヒー、どっしりとした味わいの紅茶など、ボディのある飲料とあわせるのがよいでしょう。
異なるスイーツを組み合わせるのはめずらしいことではありませんが、「バウムクーヘンの穴にほかのスイーツを詰める」というのはおもしろいですし(ケーキを詰めるアイデアは、ファミマが初ではないにせよ)、バウムとチーズケーキの思わぬ相性のよさにもおどろかされます。見た目にも楽しい、オススメのスイーツです。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。
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