Fortniteも快適にプレイ可能
FFXIVは最⾼品質でスコア7000以上を発揮
それでは、「3DMark」(Version 2.10.6799)の結果から順に⾒ていこう。G-Tune P3のFire Strikeにおける総合スコアは8516とまずまずのスコアを発揮。DirectX 12のテストとなるTime Spyでも3084と高いとは言えないまでも、エントリークラスの製品としては、⼗分満足のいく結果ではないだろうか。
なお、3DMark実⾏中の消費電力を、30分間放置したアイドル時ともども「Watts up︖PRO」で計測してみた。すると、3DMark実⾏中であっても消費電⼒は180W程度までしか上がらなかった。GTune P3のバッテリー持続時間は、公称で約10.2時間とされているのも納得がいく消費電力の低さだ。
さて、実際のゲームにおけるG-Tune P3のパフォーマンスはどの程度なのだろうか、まずは「Fortnite」の結果に移ろう。Fortniteでは、解像度をフルスクリーンの1920×1080ドットに固定し、描画プリセットを設定から「最高」「高」「中」に変更。そのうえで実際にプレイし、1分間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。
その結果だが、G-Tune P3は最高プリセットでは少々厳しいスコアと言わざるを得ないが、高プリセットでは常時60fps以上のパフォーマンスを発揮。中プリセットにいたっては最⼩フレームレートが140fpsを上回り。かなり快適なプレイができることは間違いない。
さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ ベンチマーク」も実⾏したみた。ここでも、解像度を1920×1080ドットに固定し、プリセットを変更したうえでベンチマークを実⾏している。その結果を総合スコアとフレームレートで個別にグラフにまとめているが、G-Tune P3は最も描画負荷が⼤きくなる最高品質で8086と高いスコアを発揮。
スクウェア・エニックスが⽰す指標では、スコア7000以上が最⾼評価とされており、G-Tune P3は最高品質でそれを上回っている点は賞賛に値する。ただ、フレームレートの結果を⾒ると、描画プリセットの設定を下げても平均フレームレートは向上するものの、最⼩フレームレートはあまり上がっていない。MMORPGでは、最⼩フレームレートが20fps程度で困ることはないものの、このあたりはCPUが足を引っ張った格好だ。
最後にゲーム以外の性能を確かめるべく、「PCMark 10」(Version 2.0.2144)のテストも⾏なった。ここでは、無償版でも実⾏できるPCMark 10“無印”のテストグループを利⽤している。その結果だが、総合スコアが4998とさほど高くないものの、基本性能を⽰すEssentialsは8781と頭⼀つ抜け出るスコアを発揮。続いてProduntivityも6967と高めで、Webサイトの閲覧やオフィスアプリケーションなどの利用でも高いパフォーマンスが期待できそうだ。
価格は20万円を切る17万9800円(税別)
気軽に持ち運べるという点が最大の魅力
エントリーモデルとしては、非常に高いゲームパフォーマンスを発揮するG-Tune P3だが、その価格は17万9800円(税別)と20万円を切っている点は魅力的だ。ただ、G-Tune P3の最大のセールスポイントは、「気軽に持ち運べて場所を選ばずゲームがプレイできる」という点にあり、そこに比重を置くかどうかでG-Tune P3の評価が分かれることになるだろう。とはいえ、MMORPGなどは毎日プレイするユーザーも多いため、そういった人たちにとって、どこでもプレイできるG-Tune P3は、かなり食指が動く1台ではないだろうか。
(提供:マウスコンピューター)
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