パフォーマンスはミッドレンジ相応
過度な期待は禁物
OSはAndroid 9。CPUはSnapdragon 630(2.2GHz+1.8GHz オクタコア)、 メモリーが4GBで、内蔵ストレージは64GBというミッドレンジ仕様。「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを測定したところ、スコアは約10万点でした。Snapdragon 855を搭載するXperia 1/5は40万点を超えるスコアを記録するので、パフォーマンスの面では、上位モデルとの差は大きいと考えるべきでしょう。
ただし、筆者が1週間ほど使って、ストレスを感じることはなかったので、日常的な用途では問題ないはず。負荷が大きい使い方には向かない、くらいの認識で間違いないでしょう。
バッテリー容量は2760mAhと、Xperia 1(3200mAh)やXperia 5(3000mAh)よりも少なめです。電池はそれなりに減り、充電は毎日必要になりそうです。ただし、Xperia独自の「STAMINAモード」という省電力モードに切り替えることができ、バッテリーの寿命を延ばす(劣化を抑える)「いたわり充電」にも対応しています。
長い画面を効率的に使えるのが魅力
Xperia 8の最大の特徴は、先にも述べた21:9の縦長スクリーンです。Androidスマホには、画面を2つに分割して、2つのアプリを同時に使う「マルチウィンドウ」機能がありますが、それを効率よく使うことができます。
ホーム画面に「21:9 マルチウィンドウ」というアイコンがあり、それをタップするだけで起動でき、縦向きでも横向きでも利用可能。画面を上下に分割した場合、上に9:16の動画を表示しつつ、下に16:9の表示スペースを確保できる仕組み。動画を見ながら、ウェブページを参照したり、Twitterをチェックしたりできるわけです。
従来のXperiaから継承された「サイドセンス」も利用できます。画面の端をタップして、よく使うアプリや機能のショートカットメニューを呼び出せる機能ですが、筆者はコツをつかむまでに時間を要しました。
【まとめ】大手キャリアから乗り換えたい人にオススメ
あらためてXperia 8のメリットを挙げると……。
- いまどきのスマホとしてはコンパクトで持ちやすい
- 縦長ディスプレーなので、ウェブやSNSが見やすい
- 横向きにすると動画も見やすい
- マルチウィンドウを積極的に使える
- カメラの性能も必要十分
- ワンセグはないけど、防水・防塵、おサイフケータイには対応
といったところでしょう。
逆にデメリットを挙げると……。
- ディスプレーが液晶
- 超広角レンズは非搭載
- CPUやバッテリーなど、基本性能がいまひとつ
くらいです。デメリットというよりは、「だからこそ3万円台で買える」わけです。
これまで大手キャリアのXperiaを使っていて、格安系に乗り換えてXperiaを使い続けたいという人には格好の選択肢となりそうです。
Xperia 8(Y!mobile版) | Xperia 1(参考、国内版) | |
---|---|---|
ディスプレー | 6型液晶(21:9) | 6.5型有機EL(21:9) |
画面解像度 | 1080×2520ドット | 1644×3840ドット |
サイズ | 約69×158×8.1mm | 約72×167×8.2mm |
重量 | 約170g | 約178g |
CPU | Snapdragon 630 2.2GHz+1.8GHz (オクタコア) |
Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz +1.7GHz(オクタコア) |
メモリー | 4GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 64GB | 64GB |
外部メモリー | microSDXC(最大512GB) | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 9 | Android 9 |
カメラ画素数 | アウト:約1200万画素(F値1.8)+約800万(F値2.4) /イン:約800万画素(F値2.0) |
アウト:約1220万画素(F値1.6) +約1220万(望遠、F値2.4) +約1220万(超広角、F値2.4) /イン:約800万画素 |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X | IPX5,8/IP6X |
バッテリー容量 | 2760mAh | 3200mAh |
生体認証 | ○(指紋) | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C | Type-C |
カラバリ | ホワイト、ブラック、オレンジ、ブルー | パープル、ブラック、ホワイト、グレー |
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