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パブリックブロックチェーン「Tapyrus」がオープンソースで提供開始

2019年11月19日 18時10分更新

 chaintopeは11月14日、独自に研究開発を進めてきたブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」をオープンソースで提供開始したと発表。ソースコードはGithubから閲覧できる。

 ブロックチェーン技術の商用化に向けた動きが加速するなか、機能追加や事故発生時の救済が困難というガバナンス上の問題、誰でも参加できることの引き換えに取引速度や秘匿性が損なわれる問題など、社会インフラへの応用には課題が残るという。

 Tapyrusは、より効率的かつ迅速に社会実装を進められるようなガバナンス設計がなされているとうたう、誰でも参加できるパブリックブロックチェーン。

 あらかじめ選定した複数の調整役がプラットフォームを運用することで、スムーズかつ最小限の負荷コストで機能変更・追加の意思決定が可能とのこと。また、不特定多数の参加者がデータの正当性を検証するため、特定の調整役によるデータ書き換えなどの不正を防止するという。

 一例として、マレーシアにおけるトレーサビリティープロジェクトでは、サプライチェーンに携わる業者が国際規格に則って、流通履歴に対する正当性を担保しサプライチェーンを可視化。消費者が流通履歴を自由に閲覧することができるスキームの構築を目指しているとのこと。

 Chaintopeは今後、業界ごとに異なるニーズに応えるため、Tapyrus上に各種拡張機能を追加予定とのこと。ブロックチェーンの抱える課題を総合的に解決することで、従来ガバナンス体制との両立が難しかった処理速度やプライバシーの問題に取り組むとしている。

 また、サプライチェーンやトレーサビリティーなどの領域において、Tapyrus上に構築したプラットフォームを近日公開予定だという。

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