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ゲーマー垂涎の3440×1440ドットモデル

200Hz&G-SYNC Ultimate対応ディスプレー「ROG SWIFT PG35VQ」が最強すぎる

2019年11月15日 17時00分更新

最新ゲーム「CoD:MW」を200Hzで遊んでみる

 PG35VQの快適さは最新ゲームで最大限に発揮される。そこで、今回はCoD:MWこと「Call of Duty: Modern Warfare」で試してみた。接続するPCはCPUにCore i9-9900K、ビデオカードにはASUS製のGeForce RTX 2080 Ti搭載モデル「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」を準備した。

 RTX 2080 TiはGeForceの最上位GPUで、ほとんどのゲームがフルHD設定なら最高画質で遊べる。また、リアルタイムレイトレーシング(DXR)専用のRTコアを備え、これまでのゲーム描画よりも超リアルな描写が可能だ。DXRを有効にするとフレームレートは落ちるが、RTコアを搭載しないGPUと比べるとその差は歴然。DXR対応ゲームを遊ぶには最強クラスの選択肢となる。

PG35VQのスペックを生かしきるには、ビデオカードも最高クラスのものが必要。今回はASUS製「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」を準備した

今話題のリアル系FPSゲーム「Call of Duty: Modern Warfare」は、ぜひともPG35VQの迫力のある画面で遊びたい

 CoD:MWの最高画質設定(ただし、DXRなし)で3440×1440ドットの等倍表示だと、CoD:MWのフレームレートはシーンにもよるがおおよそ120~140fpsが中心となる。リフレッシュレート200Hzからするとかなり遠くなるが、G-SYNCを有効にしてしまえばスタッターも発生せず非常に滑らかだ。

 また、画面のレンダリング倍率を75~80%に下げることで、160~190fpsでのプレイが可能になる。ここまでリフレッシュレートを上げると、マウスを急激に左右に振っても、背景が恐ろしく滑らかに追従してくれる。これは対戦要素のあるゲームでは強力な武器になるはずだ。

 ちなみに、DXRをオンにするとフレームレートが4割ほど下がるので、その対策としてレンダリング倍率を下げるのもアリだ。最新のPCゲームを自分の納得のいく環境でプレイしたいならば、PG35VQとGeForce RTX 2080 Tiの組み合わせはゴールデンコンビになるだろう。

CoD:MWの最高画質設定で遊ぶ場合は、レンダリングの倍率を75~80%程度に落とすと、いい感じにフレームレートが高くなる

 ここまでPG35VQの良いところを中心に見てきたが、気になる点も少し見られた。それはユニフォーミティー(色ムラ)の問題だ。白ベタをはじめはっきりした色のベタ色やゲーム画面では気づきにくいが、特定の色、例えば薄い水色や灰色系のベタを表示するときのみ色ムラが感じやすくなる。ベタ範囲の中央部がやや暗く見え、液晶を横から見ると色ムラはより顕著になる。

 この色ムラが発生する原因は前述のFALDのチューニングにあるようだ。その証拠に色ベタの領域に白いウインドーなどを表示すると、その周囲が明るくなるし、マウスポインターを色ムラが出ている領域に移動させると、マウスポインターを中心に明るくなったりする。というわけで、液晶を512のエリアに分けて輝度を変えるFALDのツメがやや甘い感じがした。しかし、ゲーム画面ではそういった挙動は感じられなかったので実用上は問題ないだろう。

まとめ:理想を詰め込んだ現役最強ゲーミングディスプレー、問題は置き場所と値段のみ……!

 3440×1440ドットの超高解像度で没入感抜群の35インチ大画面、それでいてリフレッシュレートは最大200Hz、DisplayHDR 1000やG-SYNC Ultimateといった高付加価値な機能も全部入り……と、PG35VQはゲーマーの求める理想のディスプレー像を製品化したような製品だ。

 4Kでない点がマイナスと感じる人もいるだろうが、最新ゲームを4K&最高画質で遊ぶにはRTX 2080 Tiでも力不足になりつつある。もちろん、SLIにする手もあるが、昨今のサポート状況の衰退を考えるとSLIはオススメできない。ゆえに、3440×1440ドットというWQHDの1ランク上が現状ではバランスがいいだろう。

 しかも、横方向の作業エリアが広いため、普段のデスクトップ環境も大幅に効率アップすること間違いなし。置き場所と値段の2つさえクリアーできるなら、ぜひとも使っていただきたい1台だ。

提供:ASUS
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