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ゲーマー垂涎の3440×1440ドットモデル

200Hz&G-SYNC Ultimate対応ディスプレー「ROG SWIFT PG35VQ」が最強すぎる

2019年11月15日 17時00分更新

 ゲーミング環境を改善するための特効薬と言えば、ビデオカードやCPUのパワーアップだ。より画質を上げて美しい画面を堪能したい、より高いフレームレートで滑らかな動きを堪能したい人は、まずは強力なGPUを搭載するビデオカードやCPUに目を向けるべきだろう。

 一方で、ゲーム画面を映し出す液晶ディスプレーが足を引っ張っていることも多い。美しい画面を見たいのに輝度やコントラストが低かったら、あるいはせっかく高フレームレートが出ているのにリフレッシュレートが60Hzだったら、ビデオカードやCPUへ投資して上がったパワーを十二分に享受できないのである。

 だからこそ、ゲーマーは液晶ディスプレーにも強くこだわるべきなのだ。今買うならリフレッシュレートは144Hz以上、HDR対応も見逃せない。画質を根本から高めたいのであれば、解像度も高いほうが良い。画面のティアリングを封じ込めるVRR(Variable Refresh Rate:G-SYNCやFreeSyncなど)の対応もあって当然だ。

 ゲーマー向けの高付加価値液晶ディスプレーと言える製品はここ1年ほどでかなり増えてきたが、特にスペック面で尖った製品を次々に出しているのがASUSだ。その同社が9月に発売した「ROG SWIFT PG35VQ」(以下、PG35VQ)は、ウルトラワイド&湾曲で没入感の高いゲーミング環境を整えたいゲーマー注目の逸品だ。ゲーマーが注目する欲しい要素がまるごと全部入った製品だけに、実売価格は39万6000円前後と相当なモノだが、今回はこのPG35VQを様々な角度からチェックしてみたい。

「DisplayHDR 1000」に「G-SYNC Ultimate」、さらにリフレッシュレート最大200Hzに対応した35インチウルトラワイドゲーミング液晶ディスプレー「ROG SWIFT PG35VQ」。実売価格は39万6000円前後

外観からしてインパクト大

 まずはPG35VQの外観からチェックしていこう。35インチウルトラワイドと言われてもなかなかピンと来ないと思うが、本機の横幅は約833mm。狭額縁デザインの24インチフルHD液晶ディスプレーの横幅がだいたい540mmなので、それを2枚横に並べたよりもだいぶ省スペースな感じ、といったところだ。もちろん、PG35VQなら中央にベゼルが来ることはないし、電源も映像ケーブルも各1本ずつで動作する。机の上をスッキリさせつつ、表示エリアを極大化できるのが魅力である。

 スタンド部分の作り込みは従来のROG SWIFTシリーズとほぼ共通。スタンドは液晶部を90度回転できるピボット機能こそないが、上下左右への首振りや上下位置の調整(高低差は最大100mm)が可能。また、LEDが多く仕込まれており、スタンド底部のRGB LEDはROGのシンボルマークを接地面に投影でき、本体裏面のシンボルマークRGB LEDは消灯時でもメタリックな見た目でかなり派手だ。

背面にあるROGのシンボルは通電時に点灯する。プレイヤーからは見えないが、ゲーミング部屋写真をSNSに上げたい人にはかなり見栄えのするギミックだ。もちろん、通電中でも設定から消灯することも可能だ。

三脚風のスタンドは金属製で頑丈にできており、底部から接地面にROGのシンボルマークが投影される。

ROGのシンボルマークはこの着脱可能なパネルを通して投影されているので、別途付属のクリアーパネルでマスクの部分を自作すれば自分好みにカスタマイズできそうだ

スタンドの頂上部分にもROGのシンボルマーク!

ASUS製のマザーボードやビデオカードではもはやお馴染みのLED制御ソフト「AURA」を利用すれば、Windows上から発光パターンを簡単にコントロールできる

OSD経由でもRGB LEDの発光パターンを設定できる。

底面(Base)と背面(Rear Cover)の発光を個別に指定できる。なお、スタンド頂上部分のカラー変更設定は見当たらなかった

 映像入力はHDMI 2.0にDisplayPort 1.4をそれぞれ1系統というシンプルな仕様。その他、ヘッドフォン端子やUSB 3.0のハブ用Type-B端子を備えているが、USB 3.0ハブ機能はPG35VQに内蔵されたRGB LEDの発光パターンをPC側から制御する際にも使用する。

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