週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

劇場の迫力が家庭に、ブラビアが国内初の対応テレビに

TSUTAYAが、日本初の“IMAX Enhanced”コンテンツ配信

2019年11月01日 22時30分更新

 IMAXとDTSは11月1日、株式会社TSUTAYAと提携すると発表した。映像配信サービスの「TSUTAYA TV」を通じ、“IMAX Enhanced”対応コンテンツが日本でも視聴できるようになる。

 IMAX Enhancedは、IMAX上映用に独自にエンハンスした4K HDR映像とDTS:X音声を使い、家庭でも映画館に匹敵する映像・サウンド・スケール感を提供するもの。コンテンツにはメタ情報が埋め込まれており、対応機器でIMAXモードを選ぶ(自動認識にすることも可能)ことにより、最適な視聴状態にできる。

 TSUTAYA TVでは、年内にIMAX Enhanced版コンテンツの提供を始める。利用料金は都度課金のレンタル方式で、従来のHD版より税抜200円アップの770円(税込)となる。

 提供されるIMAX Enhanced対応コンテンツとして現在発表されているのは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:スパイダーバース』『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』『メン・イン・ブラック』など、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの5作品。

IMAXモードを備えるマランツのAV8805

 推奨視聴環境については後日発表になる予定だが、20Mbps以上の通信帯域が求められるのではないか、とする。これより低い環境では映像などの品質が落ちることになるが、多少品質を落としても映像が途切れないようにすべきか、高い品質を維持するほうがいいかについては検討中だという。また、ストリーミング配信用のコンテンツには独自エンコーダーが利用されている。IMAX Enhanced対応のストリーミングサービスは他国でも計画中だが、エンコード後の品質についてはIMAX側のチェックも受けており、エンコーダーの違いによる差はほぼないものと想定しているそうだ。

 IMAX Enhanced対応のテレビ製品としては、ソニー・ブラビアシリーズの「A9G」「A9F」(有機ELテレビ)、「Z9F」「X9500G」(4K液晶テレビ)など。AVアンプは、オンキヨー、デノン、パイオニア、マランツなどが用意されている(対応機器でもファームウェアのバージョンアップが必要な場合がある)。

DMRの効果を説明する画像

縦方向にも広い画角を持たせられるのがIMAXの特徴だ

 IMAXの特徴として、通常のシネマスコープよりも上下が広い、1.43:1までのアスペクト比が選べる点がある。例えば、スパイダーマン:ファー・フロム・ホームでもIMAX独自の画角で制作された約40分のシーンが用意されている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります