第269回
ベンチマークでわかったGTX 1660 Ti寄りの性能
GeForce GTX 1660 SUPERと1650 SUPER発表、“中原の覇者”はNVIDIAか?
2019年10月29日 22時00分更新
新機能その1
ReShadeのフィルターが利用可能
ハードウェアの解説はこのへんにして、GTX 1660 SUPERをサポートしたドライバー(441.07以降)から組み込まれた新しい機能についても解説しておこう。
「ReShade」とは、ゲーム画面の色調などをポストプロセス処理で変化させるツールのことだ。ゲームのスクリーンショットをより美しく撮影したい、などの理由で導入されることが多い。NVIDIAはすでにReShade相当の機能として「FreeStyle」を実装しているが、今回のドライバーからReShadeのフィルターが「Ansel」や「FreeStyle」で利用可能になる。
ReShadeを使うにはAnselのフォルダーにReShadeのフィルター(.fxファイル)を入れておく。その後、AnselやFreeStyleを起動すれば、フィルターのプルダウンメニューからReShadeフィルターを呼び出せるようになる。ただし、どんなゲームでも使えるというわけではない。まず大前提として、FreeStyleやAnselのUIから呼び出すため、それらの機能に対応したゲームであることが必須となる。そして、そもそもFreeStyleやAnselはGeForce Experienceが導入されていないと利用できない。
さらに、競技性の高いゲームで視認性を上げるフィルターを使うチートを防ぐために、ゲームが競技性(Competitive)があるか、ないかで使えるフィルターが制限される。レビュワーズガイドを読む限り、カスタムReShadeフィルターも使えるようだが、カスタムReShadeフィルターは競技性のあるゲームでは一切使えない。何をもって競技性のある・なしを判定しているかは不明だが、GeForce Experienceを利用して判定しているようだ。
このReShadeについては、いずれまた稿を改めて紹介するとしたい。
新機能その2
Image Sharpeningの実装を変更
ゲーム画面に低負荷のシャープネスを適用する「Image Sharpening」は、8月にFreeStyleフィルターの一部として実装されたが、この機能はNVIDIAコントロールパネルに移された。つまり、GeForce Experience、もっと言えばGeForce Experienceの録画機能をオンにしなくてもシャープネス機能が使えるようになった。
新機能その3
NULL(NVIDIA Ultra Low Latency)がG-SYNCに対応
最後にNULL(NVIDIA Ultra Low Latency)がG-SYNCに対応した点も述べておこう。AMDの「Radeon Anti-Lag」に対抗する形でNVIDIAが8月に実装した超低遅延モードがNULLだ。この効果については、つい先日掲載した「SFVと鉄拳7でGeForceの超低遅延モードを地獄の100本ノック検証」という記事で検証を行なっている。
しかし、実はNULLとG-SYNCを併用すると、効いているはずなのに効いていない、などの目に見えない不具合があったという。GTX 1660 SUPER対応ドライバー以降ではこの不具合が解消された、とのことだ。
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