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ベンチマークでわかったGTX 1660 Ti寄りの性能

GeForce GTX 1660 SUPERと1650 SUPER発表、“中原の覇者”はNVIDIAか?

2019年10月29日 22時00分更新

まとめ:実質の値下げは嬉しいが、GTX 1660 Tiユーザーを落胆させる必要はあったのか?

 以上でGTX 1660 SUPERのレビューは終了だ。実売価格にもよるが、GTX 1660 Tiよりやや安い程度で流通「するとすれば」、値段相応のパフォーマンスが得られる。特にフルHDゲーミング環境には好適な選択となるだろう。GTX 1660に対してはGPUスペックが同じでビデオメモリーの仕様だけが違うという例は極めて珍しく、GPUパフォーマンスを読み解く上で今回のGTX 1660 SUPERは非常に特異な存在となっている。

 今回試した実際のゲームベースのベンチマークの内、GTX 1660 SUPERの性能を基準に平均フレームレートに注目して相対的性能をまとめたのが下のグラフだ。

GTX 1660 SUPERに対する既存のGPUの相対的パフォーマンス

 ゲームによってはほぼGTX 1660 Tiに近い結果が出たものもあるが、総じてGTX 1660 Tiと1660の中間程度のポジションにある、と言える。とはいえ、比較対象がGTX 1660 Tiのリファレンス仕様版であったなら、この相対評価はもっとGTX 1660 Ti寄りになっていたことだろう。実質これはGTX 1660 Tiの値下げ版であると言って差し支えない。GTX 1660 Tiの北米MSRPが279~300ドルであったことを考えると、大バーゲンである。

 ただし、これは既存のGTX 1660 Tiユーザーにとってはあまり歓迎されない話かもしれない。買って年も越さないうちに7%程度遅いだけの後継モデルが50ドル安い値段で出てしまったのだ。8ヵ月も経過したのだから後継が出てもおかしくないし、メーカーからすれば「良いものをより安く出す。これは企業努力だ」という話ではあるが……。

 とはいえ、来月に登場するGTX 1650 SUPERは、GTX 1660と1650の大きなギャップを埋めてくれる製品であることは間違いない。来月の新GPUの登場が楽しみだ。

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