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Apple Store全店で「The Big Draw」を記念した無料アートセッションを開催中

Apple Storeは寺田克也とProcreateでお絵かきできる神空間だった

2019年10月27日 12時00分更新

セッション前半は、寺田克也氏による作品の解説。参加者がスマートフォンで作品を撮影する際に、イラストに自身が重なってしまうからと、スクリーンの左端で説明する寺田氏

 Apple Storeは、ショッピングや修理サービスだけではなく、「Today at Apple」と題した無料セッションを毎日開催しているのは、ご存じだろうか?

 10月26日、東京・Apple 丸の内では、日本を代表するイラストレーター 寺田克也氏が登場したアートラボが開催された。

いきなりイラストを描き始めるのではなく、まずはオリジナルファイルを複製する方法の説明から、セッションはスタート

記者のiPad Proでも、無事にファイルが複製された

寺田克也と作る 世界にひとつだけのキャラクター

 自らiPad Proのユーザーで、アプリケーション「Procreate」を利用してイラストを描いているという寺田氏。セッションに集まった参加者に配られた最新のiPad Proには、寺田氏がProcreateで描いたキャラクターが保存されていた。

 今回のセッションではキャラクターを構成するパーツが複数用意され、参加者が好みのパーツを選びカスタマイズを施すなどして、寺田氏と参加者がコラボしたキャラクターを作り上げようという試みだ。

寺田氏が事前に描いたキャラクターが同じ部位でも異なったデザインが複数用意され、参加者は自分の好みのデザインを各パーツごとに選び、カスタマイズする。ここではレイヤーの使い方を解説

好みのパーツを選んだ後は、位置を変更したり、拡大縮小を加える

デジタルだとトライ&エラーが簡単にできる

 セッションは、ファイルの取り扱いの説明から始まり、レイヤーの使い方など、デジタルでイラストを描くことが初めての参加者でも迷うことなく進められように、わかりやすく構成されていた。また、複数のスタッフがセッションに参加しているので、「操作方法がわからない」と困ったときは、挙手をすると疾風のようにやってきてフォローしていた。

 セッション中、進行役のスタッフが寺田氏に「デジタルを使う理由は?」と質問すると、「楽をしたい。何を“楽”にするか。描くこと自体は楽にならないので、着色を楽にしたいと考えた。デジタルのメリットはレイヤーにすることで、色のテストができる。紙にペンで描くと、色を変更するには最初から描き直すしかないけど、デジタルだったら試すことができる」と寺田氏。自身のなかでは、手描きとデジタルの違いはない、とのこと。

ジャジャジャーン! 寺田氏のキャラクターをサイズや配置を変更し、着彩してできあがった記者の作品。寺田氏は記者にとって美術系専門学校の先輩にあたるため、まさかApple Storeでコラボができるとは感無量

セッションの参加者の作品が勢揃い! パーツは数種類、用意されていたとはいえども、一堂に会すとそれぞれが個性豊かで、ユニークだ

 セッションの最後は、参加者の作品をAirDropで集め、スクリーンで披露。「オレが作った素材で、来てくれた人が遊んでくれて、それを一堂に並べてみたかった」と寺田氏。寺田氏を目当てに来場したファンやたまたまストアに来店したお客さんなど、不特定多数の人々が見守るなかでイラストを描くのは楽しかったそうだ。

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