スポーツモデルのお手本のようなインテリア
室内に目をむけると、黒をベースに赤が映える空間にさらにテンションが上がる。他社のスポーツグレードでこのような配色の内装はよく見かけるが、ホンダのそれはテンションの上がり方が異なる。「これに乗るという意味、お前わかっているよな?」というのがビンビンだ。ブランドとはそういうモノであり、20年にわたる歴史の重みだ。このテンションが味わえるだけで450万円の価値アリだと思った。
TYPE Rというと、軽量化のため快適装備皆無のモデルがあった。だが20年経ったシビックRは快適そのもの。サイドミラー近傍やリアのドアにはツイーターまで備えられている。所有者は愉しいけれど同乗者は苦痛、というのは、今時許されないのだろう。
至るところに赤を配色しテンションを上げてくるフロントに対して、リアは上質で大人しめの空間。大人がきちんと座ることができる。ただサイドシルが高く、さらに幅が広いためご年配の乗降時は注意が必要。これは他社のCセグメントハッチバックでもこの傾向は見られる。年配の方が乗車する際は、助手席に招くのが優しさだ。
リアゲートを開けると、広大な荷室に驚く。コンパクトSUVよりも広い印象で、ちょっと前のワゴン車と同等では? とさえ思える。
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