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ASUS「ROG Crosshair VIII Impact」を実際にいろんなPCケースに入れて検証

Mini-DTXマザーボードに最適なPCケースはどれか、実店舗で探ってみた!

2019年10月30日 11時00分更新

裏配線のし易さなど、組み易さはピカイチか

 やや大きめなところでNZXTの「H210i」も試してみた。実売価格は1万3700円前後。H210iは下半分がカバーで覆われていて、電源ユニットや電源ケーブルが外から見えないようになっている。LEDコントローラーとファンコントローラーを統合した「Smart Device V2」に加え、LEDストリップも搭載。

Mini-ITX用のPCケースではあるが、210(W)×372(D)×349(H)mmと、今まで紹介したPCケースと比べるとややサイズが大きめ。また、ビデオカードはボード長325mmまで対応しているようだが、2.5スロットがギリギリとの情報も……

 LEDストリップなら計8本、NZXT製の Aer RGB 2ファンなら最大10個まで接続でき、内部を光らせて魅せるPC自作にも向いている。フロントに備わっているラジエータ用ブラケットには240mmの大型ラジエーターまで取り付けられる。

 マザーボードの下部が裏配線用に空いているので、ケーブルの取り回しはしやすい。本体右側内部にあるケーブル収納スペースには、ケーブル誘導ガイドと面ファスナー(いわゆるマジックテープ)があるため、綺麗に配線しやすいのも特徴だ。

マザーボードの下が空いているので、ここからケーブルを引き出せる。ビデオカードの補助電源も付けやすそうだ

 実は当初、カラバリにマットブラック/レッドとAMDにぴったりなカラーもあり、このPCケースの購入をほぼ決めていたのだが、やはりROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMINGが入らないのではと懸念している。

ロープロファイルのビデオカードでOKなら……

 ROG Crosshair VIII Impactは実売価格4万9000円前後と高価なマザーボードだ。そのため、このマザーボードを購入する人は、ハイエンドなビデオカードとの組み合わせを想定していると思う。そのため、ないとは思うが一応ハイエンドなビデオカードの入らない薄型のMini-ITX対応PCケースも試してみた。

 試したのはSilver Stoneの「SST-ML06B-E(Black)」。実売価格は1万4900円前後。PCケースには特に問題なく収まった。電源は隣のスペースに収まるので、一応組むことはできそうだ。

SST-ML06B-Eは、ロープロファイルのビデオカードは収めることができる。今ならGeForce GTX 1650がイイだろう

 SST-ML06B-Eは、薄型のPCケースでロープロファイルのビデオカードが入ることを目的として開発されたという。そのため、ロープロファイルのビデオカードは収まるのだが、そこまでするのならマザーボードはROG Crosshair VIII Impactである必要はないだろう。

 また、PCケース内に収まりはしたが、SATA_3/4ポートがケース内のケーブルと干渉しそうなところにあるため、使えない(このケース内で2つ以上SATAを使うとは思えないが)という問題もあった。

SATA_3/4ポートはケース内のケーブルに近く外側に向いている。そのため、SATAケーブルを取り付けるのが割と困難(マザーボードを取り付ける前にL字型のSATAケーブルを付ければイケそうだが)

 薄型PCケースではSST-ML06B-Eが特殊であって、2スロットのビデオカードを取り付けることを想定していない製品がほとんど。Fractal Designの「Node 202 Black」も試したが、そもそもMini-ITXがギリギリ入るサイズで作られていたため、ROG Crosshair VIII Impactは入らなかった。やはり、薄型PCケースではROG Crosshair VIII Impactを活かすのは難しいようだ。

Node 202 BlackはマザーボードのスペースにMini-DTXは収まらなかった

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