ASUS「ROG Crosshair VIII Impact」を実際にいろんなPCケースに入れて検証
Mini-DTXマザーボードに最適なPCケースはどれか、実店舗で探ってみた!
入ることには入るが制限は多い
まず最初はLian Liの「PC-Q21A(シルバー)」。実売価格は8900円前後。このPCケースはサイズが149(W)×300(D)×285(H)mmとかなり小型で、電源はSFXまたはSFX-Lのみ対応。拡張スロットは2スロットしかなく、カードスペースは長さ170mmまでとなっているので、大型のビデオカードは搭載できない。省スペースのサイズを重視した形となっている。
かなりギリギリのサイズで、前面部分から伸びるUSB3.0のケーブルが邪魔で、そのままだと入らなかったので一度取り、下部のHDDマウントスペースも外して、ようやく入れることに成功した。ただし、マザーボードを取り付けた後だと、マザーボードの各部が邪魔をして、普通のドライバーではUSB3.0ケーブルを再度取り付けできないため、L字型のドライバーが必要だろう。
また、ROG Crosshair VIII ImpactはI/Oパネルを冷やすためのファンがあるため、電源を入れた際に干渉する可能性もある。たとえ、電源が入ったとしてもエアフローは厳しいだろう。加えて、間違いなくCPU付属のクーラーは入らないため、ギッチギチでも挑戦したい、という人はロープロファイルのCPUクーラーを用意した方がいいかもしれない。
Lian Liだと旧来の取っ手付きPCケース「PC-TU100」なども近い形状をしているため、かなり厳しいと思われる。
入れるのに問題はなかったがCPUクーラーの干渉が気になる
お次はSilver Stoneの「SST-SG13B」。実売価格は6900円前後。こちらはMini-ITXとMini-DTXに対応している。実は事前にASUSからメーカー確認済のリスト(10月3日時点)を貰っていたのだが、最も対応製品が多かったのがこのSilver Stone。
ROG Crosshair VIII Impactは問題なく収まったのだが、SST-SG13Bは高さが低いタイプ。電源はマザーボードの上に収まるので、やはりやや高さのあるCPU付属のクーラーが干渉しかねない。
また、マザーボードの下部がギリギリなため、SupremeFXの右横にあるUSB2.0やNODEコネクターにアクセスし辛い。ビデオカードはボード長266mmまで対応しているが、2スロットである点は注意。PC-Q21Aと同様、2スロット以上ある厚みのあるビデオカードは搭載できないだろう。
ASUSの情報によれば、「SST-LD03B」「SST-SG05BB-LITE」「SST-SG06BB-LITE」の3製品もMini-DTX対応を謳っており、問題なかったとしている。ただし、いずれも2スロットまでなので、マザーボードは入っても、大型のビデオカードは入らないはずだ。
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