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4基のファンによる強力冷却と“魅せる”ケーブルレイアウト補助機構が秀逸

2万円切りの高機能PCケース、NZXT「H510 Elite」の貫禄

2019年10月23日 11時00分更新

EPS12Vケーブルは先に挿す、ケーブル整理用のスリットが便利

 さて、ここからはPCパーツを組み込んでいこう。メインパーツを組み込む左側面は前述の通り、内部が広くジャマになる部品やフレームがないため、スムーズに作業できる。

組み込んだPCパーツ一覧
カテゴリー メーカー名「製品名」
CPU Intel「Core i7-9700KF」(8コア/8スレッド、3.6~4.9GHz)
CPUクーラー サイズ「MUGEN5」(空冷、サイドフロー、12cm角ファン)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z390-F GAMING」(Intel Z390)
メモリー CFD販売「W4U2666CM-8G」(DDR4-2666、8GB×2)
ビデオカード ASUS「ROG-STRIX-RTX2070S-A8G-GAMING」(GeForce RTX 2070 SUPER)
ストレージ Western Digital「WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0C」(NVMe M.2、500GB SSD)
電源ユニット Corsair「RM750x」(80PLUS GOLD、750W)

 ただし、マザーボードにヒートシンクが大きい空冷型CPUクーラーを取り付けた状態だと、天板近くのエリアが狭くて手が入らないため、マザーボードを固定した後ではCPU用補助電源のEPS12Vケーブルが挿しにくい。あらかじめケーブルを挿してからマザーボードを固定するか、フルプラグインタイプの電源ユニットを利用するほうがよさそうだ。

ヒートシンクが大きなCPUクーラーだと、天板付近のスペースはかなり狭くなる

 底面でネジ止めされているシャドーベイを前面側に移動し、奥行き16cmの電源ユニットを組み込んだ時の隙間は、実測値で約11cmだった。ケーブルが直付けの電源ユニットでも、余ったケーブルを整理するには十分なスペースだ。もっと大型で奥行きの長い電源ユニットを組み込みたいなら、シャドーベイユニットを取り外して運用することもできる。

3.5インチシャドーベイユニットは着脱可能な構造

 組み込み面で便利だなと感じたのは、マザーボード裏面にあるケーブル整理用のガイド。そして、あらかじめケース搭載ケーブルが整理されていることだ。雑多になりがちな細いケーブルは、このスリットにまとめて面ファスナー(いわゆるマジックテープ)でしっかりと固定しておこう。

 H510 Eliteのようなイルミネーション強化型のPCケースでは、ファンケーブルやLEDケーブルなどが増えるため、必然ケーブル整理の難易度が上がる。しかし、こうしたガイドやキレイにまとめるためのギミックを用意することで、整理しやすくしているのは好印象だ。

マザーボードベース裏面にあるケーブルを整理できるガイド

中央にあるSmart Device v2の左右にケーブルが流れるような構造を採用

 本機では合計4基のファンを装備し、LEDケーブルも多い。それら多数のケーブルをSmart Device v2に接続するのだが、実はほとんどのケーブルは接続済みで、さらにマザーボード裏面で整理された状態になっている。筆者もイルミネーション重視のPCケースではケーブル整理に難儀することが多いのだが、H510 Eliteは格段に作業がラクだった。

PCパーツをすべて組み込んだ状態。内部は広く非常に組み込みやすかった

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