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デジタル絵画のアートセラピーで、クリエイティブな心療内科を実現

2019年10月11日 20時00分更新

テーマをもとに、各々の感性で描かれる絵画

 ストレスケア東京上野駅前クリニックは、心療内科のクリニックで、主に発達障害の思春期・若年成人の方を対象に、薬物療法だけでは解決しない思春期特有の悩みを解決する治療やカウンセリングをしている。

 デイケアではコミュニケーションプログラムや集団療法、アートセラピーなどを実施し、通所するメンバーがやりたいと思う気持ちや、価値観の再構築などを目指している。その中でアートセラピーでは、既存のアートセラピーのような心理的な側面を探ることだけではなく、クリエイティブな活動をすることで集中力を高める効果や、生きがいや自分の力を知ってもらうための活動として実施している。

 アートセラピーでは、一つのテーマに対してメンバーが絵を描く。見学させていただいた際は「マンガの一コマを描く」というテーマで行なわれていた。

レイトレックタブで絵を描く際の注意事項などは教室のホワイトボードで説明される。

メンバー一人一人、それぞれの個性や考え方で、思い思いの絵を描いていた。

これまでまったく絵を描いたことがないメンバーから、同人誌を作っているというメンバーまで、絵画レベルは様々。アートセラピーでは絵がうまくなることを目的としているわけではない。

 レイトレックタブを用いたアートセラピーは今年の6月に始まったばかりで、それまではアナログで行なわれていたとのこと。

アナログのアートセラピーでの作品は教室や廊下の壁などに掲示されていた。

 アナログで描かれた絵はそこで完結してしまうが、デジタルにすることによって発信したり、社会とつながる接点が作れるのが利点と細川氏は語る。そこでレイトレックタブを活用するアートセラピーについてお話しを伺ってみた

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