南信州の廃村「大平宿」で昔の生活体験をした
2019年10月05日 15時00分更新
当時のまま時間が止まったような大平宿
大平宿には車で乗り入れることはできないので、村の入口近くにある駐車場にとめ、まずは村の中を散策する。すごい、何だここは! 平日なので歩いているのは我々3人のみ。しんと静まりかえった村の中を細い砂利道がのび、その左右に古い民家が点在している。それが廃村というにはくたびれきっていなくて、住んでいる人の息吹が感じられる姿で建物が保存されているのだ。「時間が止まったような」とは、まさにこういう雰囲気のことを指すのだろう。
二言目には「すげー!」「すごいっすねここ!」と語彙力皆無な感想をつぶやきながら村の奥へと歩いていく……と、その時。通り過ぎようとしていた古民家の扉がいきなりガラリと開いて、口から心臓が飛び出るかと思った! どうやら建物の修繕に来ていた元住人の方らしい。こういう人たちの手で、村の環境が今に残されているのだ。正直、クマでも出たのかと……。
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