特許庁が、IT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC 2019」にて、スタートアップと知財戦略に関する特別カンファレンスを実施すると発表した。
特許庁の職員が、モデレーターとして2つのセッションに登壇。今後社会にイノベーションを起こすために必要となる知財戦略について掘り下げていく。開催するセッション内容は以下の通り。
『STARTUPs×知財戦略~CVCを通じた知財の共創~』
10月15日 15:45~16:45
・概要
これから社会にイノベーションを起こすためには、ベンチャーのもつ革新的なアイディアや技術、つまり知的財産を活用することが重要です。CVCは、事業会社が投資を通じてベンチャーの知的財産を成長させ、自社の新規事業開発や既存事業の強化にも繋げながら、ともに発展していくうえで有効な手段といえます。しかし、日本企業のCVCは約90%が2010年以降に設立されており、何のためにどこに投資すべきかといった投資の目的や、投資先VBとの付き合い方について模索しているところではないでしょうか。
本セッションでは、CVC投資をベンチャーと事業会社の双方の発展につなげるべく、今年6月に特許庁が公表した“ベンチャー投資家のための知的財産に対する評価・支援の手引き”をベースに、事業会社が投資先候補VBの知的財産を評価するうえでの注意点や、VBの成長を後押しするためにCVCに期待される知財面を含めた投資先支援についてディスカッションします。
『STARTUPs×知財戦略~オープンイノベーションを成功に導く知財の活用~』
10月15日 17:00~18:00
・概要
アクセラレーションプログラムや共同研究開発等を通じ、大企業とベンチャーとの間でオープンイノベーションを進める機運が高まっています。他方で、大企業とベンチャー企業では考え方には大きな差があることもあり、「オープンイノベーションプログラムを行ったが事業化に向けた話にはなかなか進まない」、「協業のための交渉がなかなか進まない」というケースも少なからず存在するようです。
本セッションでは、ベンチャーの知的財産を新規事業や市場の創出に結びつけるために、大企業とベンチャーは互いにどのような姿勢で協業に取り組めばよいか、知財の帰属や成果の活用制限をどのように設定するのが良いのか、契約を詰めることと物事を進めるスピードのバランスなど、オープンイノベーションを成功させるキーポイントについて、パネラーの合田氏、丸氏にお話しいただきます。
さらにくわしい情報はCEATEC 2019公式ページを参照してほしい。
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