コア/スレッド数が物をいうアプリは強し
早速どの程度の性能なのか、ベンチマークテストを行なった。今回は比較対象として、筆者が昨年自作したCore i7-8700(3.2GHz/最大4.6GHz)搭載マシンでも同様の計測を行なっている。詳しいスペックは以下の通りだ。
比較対象となる自作マシンのスペック | |
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CPU | インテル「Core i7-8700」(6コア/12スレッド、3.2~4.6GHz) |
マザーボード | ASRock「Z370 Taichi」 |
ビデオカード | MSI「GeForce GTX 1660 GAMING X 6G」 (6GB) |
メモリー | 16GB(8GB×2/DDR4-2666) |
ストレージ | 250GB SSD(M.2規格/PCI express Gen3 ×4接続)/4TB HDD |
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
まずは、定番ベンチであるCPUの性能を測る「CINEBENCH R20」だ。これは、ご覧の通りコア数、スレッド数に差があるので、NEXTGEAR-MICRO am560SA1-SPの圧勝。こういったCPUをフル活用するようなアプリだと、このマシンの良さが引き立つ。
続いて、グラフィックス性能を見る「3DMark」のTime Spyを実行してみた。結果は、スコアが同点というおもしろい結果に。細かく見ていくと、CPUスコアが高いのがNEXTGEAR-MICRO am560SA1-SP、グラフィックススコアが高いのは自作マシン(Core i7-8700搭載)だった。
さらにゲームの性能を見るために、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を3840×2160ドット、2560×1440ドット、1920×1080ドットの3つ解像度で計測、それぞれ画質を最高品質で実行している。結果は、若干自作マシンのほうが高い結果になった。
HWMonitorでグラボの動作周波数を調べたところ、自作マシンに搭載したグラボのほうが最大動作周波数は高く、メモリーの使用量も多いという結果だったため、この差が影響しているものと思われる。
そこで、Adobe Premiereを使った動画のエンコード時間を計測してみた。グラボも利用されるが、CPUのほうがウェイトは大きい。テスト内容は、編集した約2分の4K動画をH.264を使ってフルHDへ変換した。結果は、NEXTGEAR-MICRO am560SA1-SPが自作マシンにくらべ約28秒も早く終わった。約2分間の動画でこれだけ差がつくということは、長時間になればなるほどその差は大きくなる。ゲーミングマシンではあるが、クリエイティブな作業にも向いている。
高コスパでRyzenマシンが欲しい人にオススメ
「NEXTGEAR-MICRO am560」シリーズは、CPUがRyzen 5 3500、メモリー8GBでストレージは256GB SSDという仕様で、税抜き8万2800円から購入できる。今回紹介したモデルNEXTGEAR-MICRO am560SA1-SPは、税抜き11万6800円から。たとえば、インテルのCPU搭載マシンは、第9世代で8コア/8スレッドのCore i7-9700F(3GHz/最大4.7GHz)、メモリーとグラボ、ストレージは同じ仕様だと税抜き15万3400円からとなる。NEXTGEAR-MICRO am560SA1-SPがかなりコスパの高いマシンだと言えよう。
いまでもRyzenの人気は高く、自作しようとしても入手は困難。NEXTGEAR-MICRO am560SA1-SPなら、コスパもよく確実に入手できるので、Ryzenマシンが欲しい人にオススメしたい。ゲーミングも問題なくこなし、クリエイティブな作業はスレッド数に物を言わせ爆速で仕事をしてくれる本製品。マシン選びはインテルだけでなくAMDにも注目してもらいたい。
(提供:マウスコンピューター)
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