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元浦和レッズ 鈴木啓太氏創業のスタートアップが3億円を調達

2019年09月25日 09時00分更新

 アスリートの腸内環境の解析を手掛けるスタートアップ企業AuB(オーブ)は9月24日、三菱UFJキャピタルと大正製薬などを引受先とする第三者割当増資で、総額約3億円を調達したと発表。

 AuBは元浦和レッズ・サッカー日本代表の鈴木啓太氏が創業したアスリートの腸内細菌を研究する企業。スポーツ選手の便からDNAを採取し、腸内細菌の集団(腸内フローラ)が人にもたらす効果を解明する研究を、各大学など研究機関とともに進めている。集めた便の数は、オリンピックの金メダリストをはじめ、海外の一流クラブやJリーグに所属するサッカー選手、プロ野球選手など500人分を超えるとのこと。

代表取締役 鈴木啓太氏

 今回調達した資金は、「研究データを生かしたフードテック分野への参入」と「新菌発見による特許ビジネスの本格展開」にともなう、研究開発費や人件費に充てるという。また、大正製薬とは本資本提携を機に、腸内で有用な働きをする細菌「プロバイオティクス」の独自素材を使った商品や、アスリートの腸内細菌の研究データを活用した商品など、開発分野で協業していくとしている。

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