ファーウェイは9月19日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンにてプレス向けのイベントを開催。最新フラグシップモデル「HUAWEI Mate 30」シリーズを発表した。タッチ&トライブースで実機を触ってきた。
側面部まで画面で覆い前面ほぼディスプレーなHUAWEI Mate 30 Pro
「HUAWEI Mate 30 Pro」は、6.53インチ(1176×2400)の有機ELパネルを採用。「ホライゾンディスプレー」と命名されており、両サイドの丸みに合わせてカーブしているのが特長。
88度と真横に近い位置までディスプレーで覆っており、横から見るとディスプレー部分がはっきりとわかるほど。上下のベゼルも非常に狭く、上部は4.2mmで下部は4.8mm。画面上部にノッチがあり、ジェスチャーや深度など各種センサーを装備している関係で横幅は26.6mmだが上下方向は抑えられている。そのため全面はほぼディスプレーの1枚板といった印象だ。
全体的に丸みを帯びたデザインだが、4角は「Streamline Corner Curvature」という名称で、単純に丸く仕上げたのではなく、カーブ率を変化させて複雑な曲線に仕上げている。また背面の処理はカラーごとに違っているが、エメラルドグリーンは本体下部の仕上げはマット感が強く、上部のカメラ回りはマット感が薄れてツルツルとした感触になっているつや消しのグラデーション仕上げで。指紋がつきにくい処理となっている。また背面にヴィーガンレザー(人工皮革)を採用したモデルもラインアップしている。
リアカメラは超広角(18mm/4000万画素/F1.8)と標準(27mm/4000万画素/F1.6/OIS)、望遠(80mm/800万画素/F2.4/OIS)に3D深度センサーを加えたクアッドカメラ仕様。標準カメラは従来のモデルと同じく1/1.7型(4:3)とスマートフォンとしては大型のセンサーを搭載。HUAWEI Mate 30 Proではそれに加えて、超広角も1/1.54型(3:2)とさらに大型化。3:2と一般的なセンサーよりも長辺が長いので、ファーウェイでは今回の超広角カメラを「Ultra-Wide Cine」と名付けている。
また標準のセンサーは「HUAWEI P30 Pro」と同じく光を取り込みやすい「RYYB(レッド・イエロー・イエロー・ブルー)」のカラーフィルターを採用しているが、超広角は一般的な「RGGB(レッド・グリーン・グリーン・ブルー)」のカラーフィルター。両センサーを組み合わせて使うことで、明るくかつ色再現性の高さを実現している。
ちなみに望遠は約3倍。光学での倍率は、プリズムで光軸を曲げたペリスコープレンズを採用する「HUAWEI P30 Pro」のほうが上。ズームの「HUAWEI P30 Pro」、超広角も高精細な「HUAWEI Mate 30 Pro」と製品としてのすみ分けができそうだ。
撮影機能としては、動画での「ウルトラスローモーション」を搭載し、他社スマートフォンのスーパースローでは上限が960fpsのところ、HUAWEI Mate 30 Proは最大7680fpsでの撮影に対応。ハチドリの翼の動きも捕らえるデモが発表会で見られた。
プロセッサーは9月頭のIFAで発表されたばかりの最新ハイエンド「Kirin 990」を採用。Kirin 990は5Gにも対応しているため、別途5Gモデル「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」もラインアップ。発売時期および日本を含め各国での展開は未定だが、メモリー8GB、内蔵ストレージ256GBのモデルが1099ユーロ(約13万円)。5Gモデルは同じスペックで1199ユーロ(約14万3000円)からとなっている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう