週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

DXに向けたデータ基盤やアプリ連携を強化

NTT Com、データ利活用プラットフォームを提供開始

2019年09月19日 17時30分更新

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、データ利活用に必要な機能をワンストップで利用するプラットフォーム「Smart Data Platform」の提供を2019年9月30日から開始する。昨年度から開発を進めてきた「データ利活用を支えるサービス群」をSmart Data Platformとして再編成し、より進化したプラットフォームとして提供するという。

 Smart Data Platformは「必要な機能を柔軟に組み合わせてワンストップに利用可能」「データ利活用プロセス全体で安心安全なデータ利活用が可能」「多様な環境に点在するデータの統合・連携が可能」を謳っており、「データマネジメント基盤」「データセキュリティ」「インターコネクト」「ストレージ」「データインテグレーション」などの新機能を順次提供していくという。9月19日にはNTTデータの「iQuattro」を採用したクラウド型データマネジメント基盤が発表されている。

「Smart Data Platform」の全体像

データマネジメント基盤(iQuattro)【2019年9月19日発表】
NTTデータの情報活用基盤「iQuattro」とNTT Comが両社の強みを活かして提供するデータマネジメント基盤であり、企業内外のデータを収集・統合・管理・可視化・分析することができる。複数の企業を横断した在庫管理や製造管理の最適化など、新たな価値を創出する。
データセキュリティ(匿名加工サービス) 【2019年9月24日発表予定】
企業が保有する個人情報などの機密データを匿名加工情報化するサービス。マルチクラウド環境においても、セキュリティやガバナンスを確保しながら、安全なデータ利活用を実現可能となる。
インターコネクト(Flexible InterConnect)【2019年9月26日発表予定】
複数の事業者が提供するクラウド、データセンター、SaaSなどの間でデータを流通させるための接続基盤。閉域網と接続し、オンデマンドで簡単・柔軟にICTリソースを組み合わせることが可能となる。
ストレージ(Wasabiオブジェクトストレージ)【2019年9月30日発表予定】
業界最安水準のオブジェクトストレージサービス。データ利活用に必要となるIoT機器のセンサーデータや画像データをはじめとした大容量の非構造化データ※4などを低コストで蓄積・保管が可能になる。
データインテグレーション(iPaaS) 【2019年10月1日発表予定】
収集・蓄積されたさまざまなデータの統合を行うiPaaS機能をクラウドにて提供。各種データベースやアプリケーションに接続する機能を有し、容易にデータの統合を行なえる。また、APIを組み合わせることで複数のアプリケーションの統合も可能になる。

 また、Smart Data Platformと連携するアプリケーションも順次提供し、データ利活用分野を拡大する。 2019年9月30日発表予定の「サブスクリプションビジネス支援(Subsphere)」は、サブスクリプションビジネスに必要なバックオフィス機能(契約管理・課金請求管理など)や、フロントエンド機能(オンラインストアなど)の提供により、ビジネスモデルの変革、創造に貢献する。また、2019年10月2日発表予定の「ボイスDX」では通信事業者として培ってきた品質の高い音声サービスをAIなどの先進技術と柔軟に組み合わせることによって、オフィスにおける業務の自動化・効率化やコンタクトセンターにおける顧客接点の強化など、企業のDXを実現する。

 今後、NTT Comではデータ処理の最適配置や自律的なICTリソースのコントロールの実現など、「Smart Data Platform」の機能を継続的に拡充し、他社サービスも含めた連携アプリケーションの拡大を図るという。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります