20日に発売されるiPhone 11だが、無線LANで新規格の「Wi-Fi 6」(IEEE802.11ax)に対応したほか、セルラー通信でもさらに強化されている。特にiPhone 11 Proでは4×4 MIMO(iPhone 11は2×2 MIMO)、256QAMの変調方式、キャリアアグリゲーションも6波による6CC CAにまでサポートした。
各キャリアでも通信速度を公表しており、まずNTTドコモはiPhone 11 Proでの下り最大1388Mbpsと最速の数字となっている。これは1.7GHz+2.1GHz+3.5GHz×2の組み合わせで、1.7GHz帯が利用されている東名阪エリアでの数値となる。なお、ドコモは今冬にも1.7GHz+3.4GHz×2+3.5GHz×2での下り最大1576Mbpsに対応し、夏モデルの一部で利用可能になると発表済。
auは、6波のキャリアアグリゲーションをフルに活用。1.7GHz+2GHz+2.5GHz×2(WiMAX 2+)+3.5GHz×2で下り最大1Gbpsを実現する(iPhone 11は下り最大968Mbps)。ただし、こちらは最近利用開始された1.7GHz帯が含まれるため、現時点では一部エリアに限られることが予想できる。
最後にソフトバンクは、iPhone 11 Proで下り最大838Mbps、iPhone 11で下り最大500Mbpsの通信速度のみが公表されている。
来年にも各キャリアが5Gの商用サービスを開始し、iPhoneでの対応も期待されるが、当面のベースとなるのは4G。各社とも4Gでの高速化、さらなる強化を進めている。
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