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重厚感に包まれた、マジックとトリックを織りなす新しいテクノロジー:

アップルiPhone 11 Pro Max先行レビュー:例年以上にテクノロジーの面白さが詰まった1台

2019年09月17日 20時00分更新

●A13 Bionicチップ:パフォーマンスとバッテリー

 iPhone 11、Proの両モデルにはA13 Bonicチップが搭載されています。手元のGeekbenchで計測すると、シングルコア5500前後、マルチコア13800前後の数字を叩き出します。メモリは4GB、クロックは2.66GHzと表示されました。

 昨年のiPhone XS Maxよりも20%ほど高速化していますが、2018年モデルに搭載されるA12 Bionicですら、今年のAndroidスマートフォンの最高峰よりわずかに勝るスコアであるだけに、アップルが言うスマートフォン最速のチップというのは間違っていないでしょう。

 もちろん高速化にもこだわっていますが、それ以上にA13 Bionicが気づかったのが省電力性。iPhone 11はそれまでのiPhoneで最もバッテリー持続時間が長かったiPhone XRより、さらに1時間長持ちするとしています。これはA13 Bionicの省電力効果でしょう。

 しかしiPhone 11 Proシリーズは、iPhone XSシリーズと比較して、5.8インチモデルが4時間、6.5インチモデルに至っては5時間長持ちします。のんびり過ごす週末であれば、省電力モードにして土日いっぱい充電せずに過ごせるほどの電池の持ちになりました。これはさすがにチップの省電力性だけでは片づかない変化です。

 iPhone XSシリーズの7.7mmから、iPhone 11 Proシリーズは8.8mmへと1.1mm厚くなりました。また重さも5.8インチモデルで11g、6.5インチモデルでは14g増加しており、バッテリー容量が大きくなったことが、バッテリー持続時間の増加に寄与しているといえるでしょう。

 Proモデルは「Pro向け」という免罪符を経て、薄さや軽さを追求する必要がなくなった、ということかもしれません。

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