アップルの発表会を見たライターの方々に新型iPhoneをどう感じたか、率直な意見を聞きました。アップル好きな方から普段はアップルに興味がない方まで、多種多様な感想が集結! 今回はアメリカ・カルフォルニア州にある本社内「スティーブ・ジョブズシアター」にてスペシャルイベントに出席した、スマホ/ケータイジャーナリストの石川 温氏に現地で実際に触った感想を聞きました。
アップルは9月10日(米国時間)、アメリカ・カルフォルニア州にある本社内「スティーブ・ジョブズシアター」にてスペシャルイベントを開催し、iPhone 11シリーズなどを発表した。イベント終了後にはタッチアンドトライが実施された。実際に発表された製品をチェックしてみよう。
例年通り、iPhoneは3モデルのラインナップ
iPhone XRの後継機種というべきモデルが「iPhone 11」だ。画面サイズは6.1インチ、液晶となっている。カラー展開はパープル、イエロー、グリーン、ブラック、ホワイト、プロダクトレッドの全6色。背面はガラスで光沢感があるのが特徴だ。事前にネットでリークされた通りのデザインなのだが、ネット上の画像では安っぽいような印象があったが、実物を触ってみると、質感はかなり高い。予想以上の完成度にちょっと驚いたほどだ。
背面カメラは広角(26mm)と超広角(13mm)という2つの組み合わせだ。
広角で撮影している際も、同時に超広角でも撮影されており、30日間、画像が保存されているという。「昨日、撮影した写真が斜めになっているから直したい」というときは、超広角で撮影されている画像で編集ができるので、斜めを直しトリミングしても余裕があるというわけだ。
画角の切り替えは実にスムーズだ。
特に感心したのが、動画と静止画の切り替えだ。静止画撮影時は画面上のシャッターを押すが、長押しし続けると動画の撮影に切り替わる。指を離せば動画の撮影は止まるし、指を横にスライドすればそのまま動画の撮影を続けてくれる。
我が家にはもうすぐ3歳になる息子がいるが、よく「動画も静止画も撮りたい」なんてことが多いのだが、そんな時にうってつけの操作性と言えるだろう。
また、今回からナイトモードが搭載され、暗い場所での撮影にも強くなった。暗い場所で、自動的にナイトモードが起動する。機械学習などを組み合わせるなどして、画質を向上させているようだ。
プロ仕様らしい高級感のある雰囲気が魅力的
メイン機種がiPhone 11とするならば「プロ向け」と言える存在が「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」だ。
iPhone 11 Proは5.8インチ、iPhone 11 Pro Maxは6.5インチで、どちらも有機ELディスプレイとなる。
本体カラーはミッドナイトグリーン、スペースグレイ、シルバー、ゴールドの4色。個人的には新色のミッドナイトグリーンが気に入った。
背面はガラスで、側面はステンレススチールのボティとなっている。背面ガラスはマットな仕上げで、これまでのiPhoneにはないテイストだ。プロ仕様らしく高級感のある雰囲気が魅力的だ。
背面のカメラは3つ。超広角(13mm)、広角(26mm)、望遠(52mm)の組み合わせとなる。ネット上では「タピオカ」だの「集合体恐怖症」だの揶揄されているが、実物を見ると、そこまでタピオカでもないし、恐怖を感じることもない(自分も集合体恐怖症なので)。3つが三角形に並んでいても、あまり違和感はなかったりする。
カメラの操作性やナイトモード、広角と超広角の同時撮影などはiPhone 11と同等だ。
Filmic Proというアプリを使うと、超広角、広角、望遠、インカメラの4つ同時に動画の撮影が可能だ。通常、相当な負荷がかかっているものなのだが「A13 Bionicの為せる技で実現している」(アップル説明員)とのことだ。
アップルでは「スマートフォンのなかで最速のCPUとGPU」と謳っているが、まさにこのあたりの処理に威力を発揮しているようだ。
筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)
スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。
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