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MacBook Pro×Thunderbolt 3 to 10GbEの通信速度を試す

通信速度の常識がくつがえる驚きの速さ!QNAPの10Gbpsアダプターを試す

2019年09月19日 11時00分更新

M.2 2280 250GBをインストール

QNAPの10Gイーサネットアダプター「QSW-804-4C」と、同じくQNAPのM.2 SSDに対応したNAS「TBS-453DX」を計測に使用した

どのくらい早くなるの? NASの転送速度をベンチマーク

 NASを使って転送速度を計測する。計測にあたって用意した機材は、QNAPの10Gイーサネットアダプター「QSW-804-4C」と、同じくQNAPのM.2 SSDに対応したNAS「TBS-453DX」だ。TBS-453DXにはウェスタンデジタルのWD BLUEシリーズ「M.2 2280 250GB」を4枚挿している。

 PCは「MacBook Pro 13(Touch Bar、4 Thunderbolt)」。Thunderbolt 3端子を10Gbps対応の有線LAN端子に変換するThunderbolt 3 to 10GbEを接続した。

MOV(動画)、JPEG(画像)、txt(プレーンテキスト)、docx(ワード文書)、PDFなどを雑多に4万ほど集めた、およそ30GBのZIPファイルを用意

 QSW-804-4Cを介してNASとMacBook Proを有線接続し、MOV(動画)、JPEG(画像)、txt(プレーンテキスト)、docx(ワード文書)、PDFなどを雑多に4万ほど集めた、およそ30GBのZIPファイルを用意。これをMacBook ProからNASに転送する速度を計測した。

NASのデータ管理には、QNAPの提供する「Qfinder」というアプリを使う

初回起動時のみ、ログイン設定が必要だ

SSDは問題なく認識されている

 Thunderbolt 3 to 10GbEを介した30GBのファイルの転送速度は、3回の平均で4分03秒という結果に。30GBというと、フルHD(1920×1080)品質の動画で1時間20〜30分程度になる容量だから、ちょうど映画1本分の転送にかかる時間の目安と考えてもいい。

 率直に言ってかなり快適に感じる速度で、数百MB単位でサクサクと進んでいくのは見ていて軽快。この容量のファイルが5分以下で転送できてしまうというのは、革命的だ。

NAS上にテスト用のフォルダーを作成して計測した

ファイルシステムの違いによって容量に差が出ている。Mac上では31.04GB、NAS上では28.9GBだ

 では、1Gbpsの通信速度で、同じファイルを転送すると、どのくらいの時間がかかっていたのか? アダプター以外の条件は変えずに計測した。結果は46分13秒。数十MBずつ進んだり、ときどき止まったりしながら進む、おなじみの転送速度だ。

数十MBずつ進んだり、ときどき止まったりしながら進む転送には慣れているが、一度10Gbpsクラスを味わうと、もどかしさを感じる

 数十GBの転送になると、従来は、当然しばらく待つものと思っていたから、特に不満とも思っていなかったのだが、一度10Gbpsクラスを味わってしまうと、40分以上もかかって転送する様子はもどかしく感じる。

 グラフにしてみると差は歴然。通信速度の上限と同様に、ほとんど10分の1に転送時間が短縮できた。

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