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「海老天七味マヨ」ですって

モス、海老の天ぷらをハンバーガーに!二度揚げ「ザクリ」食感にびっくり

2019年09月11日 17時00分更新

海老天が入っているんです。

 モスバーガーは「海老天七味マヨ」「ジャンボメンチ」を9月12日から11月下旬までの期間限定で発売します。

 日本生まれのハンバーガーチェーンであるモスバーガーならではの、オリジナリティある商品を展開するというシリーズ「MOS JAPAN PRIDE(モス ジャパン プライド)」の第1弾。

 いずれも「音までおいしい」にこだわったとうたいます。おいしい音とはどういうことでしょうか? 事前に開催された発表会でさっそく食べてきました!

モス「海老天七味マヨ」など渾身の新バーガー

 注目は「海老天七味マヨ」。

・「海老天七味マヨ」(税別445円)

海老天が豪華に2本。

 日本料理“海老の天ぷら”をメインにしたバーガー。ゆず風味の天つゆ風タレに漬けた海老の天ぷら2本と、輪切りのトマトと一緒にバンズで挟んだとのこと。特製の七味マヨソースがアクセントだそう。

いただきますっ!

 食べた瞬間、海老天の衣の“ザクリ”とした食感。“サク”じゃないんです。“ザクリ”なんです。噛みごたえがあるクランチーな食感で、咀嚼する音が外に聞こえているな、とわかったほど。

 味は天つゆ風タレとのことですが、なるほど、柚子の甘ずっぱさもきいているため、チキン南蛮のタレに近いです。けっこう濃いめ。輪切りトマトのみずみずしさで、フレッシュ感が足されています。七味マヨの“七味”が最初はわからなかったのですが、食べていくうちにピリリとした風味も感じられて「お」となりました。

海老天の衣の“ザクリ”とした食感が特徴。味付けはチキン南蛮のタレのよう。けっこう濃い味付けです。

 海老天と甘じょっぱいタレ、それとトマトの組み合わせは斬新。和を取り入れつつもバーガーとしてバランスが良くまとまっています。特に、海老天の衣のザクザクした食感は際立っていて印象に残りました。

・「ジャンボメンチ」(税抜334円)

モス史上最大級の大きさのメンチを使用。

 一方の「ジャンボメンチ」は、モス史上最大級の大きさの牛メンチカツがメイン。メンチに千切りキャベツをたっぷりとのせ、オリジナルのカツソースをかけてバンズでサンドしたとのこと。こちらも衣の“サクサク”した食感が楽しめました。メンチがおっきく、ジュワッと溢れ出る肉汁もいい具合で、満足感ありました!

大きくてジューシー。衣がサクサク!

「ザクリ」とした食感を出すために二度揚げ

 発表会では、モスフードサービス マーケティング本部 商品開発グループリーダー 寺本和男さんが開発のこだわりを語りました。

 今回、特に“音”に注力したのは「海老天七味マヨ」。ハンバーガーと日本の食文化である天ぷらの和洋折衷のおいしさを出すために、バンズと海老天を組み合わせつつ、最終的にモスらしく斬新さがあるハンバーガーに整えたそう。海老天と、すこし酸味があるトマトとの相性にも苦労したそうです。

七味がちょっとスゴイ。京都で老舗の「七味家本舗」を使用しています。七味屋本舗は山椒がきいているのが特徴のひとつ。

 日本のミックススパイスともいう“七味唐辛子”を取り入れる点もこだわったそうで、日本三大七味と言われている京都の「七味家本舗」の七味唐辛子を使用。山椒のピリッとした辛さと爽やかな香りが特徴の七味を採用したことで、「辛さということよりも、味のキレを表現できたと思う」とのこと。

 一番は“ザクリ”と食感よく仕上げた海老天の衣。タレにつけたあとも衣がやわらかくならないように、また、テイクアウトしても食感が残るようにと、衣の粉と水分量の割合や、粉自体のブレンドの配合などを工夫したそう。

手間をかけて「二度揚げ」するそう。

 工場でひとつひとつ手作業で衣を付けてから一度揚げ、さらに、店舗でもお客さんから注文が入ってから再度揚げて提供する“二度揚げ”が食感の秘訣だとか。「二度揚げすることで外側はザクリ。中の海老はプリッとジューシーな食感を残せました」話してくれました。

おいしい音ってどういうこと?

 さて、“ザクリ”にこだわったとのことですが、音がなぜ“おいしい”につながるのでしょうか?

 執行役員 マーケティング副本部長 千原一晃さんは、音とおいしさにどんな関係があるか、専門家である「日本音響研究所」に依頼して検証したと説明。

市販の海老天と、本商品の海老天の「音」を真面目に検証したとか。

 市販の海老天と、「海老天七味マヨ」の海老天の音を比較するため、実際に男女10名分の食べる音を採取して分析したとのこと。「海老天七味マヨ」は、市販の海老天より衝撃音が多く、さらに、人間の聴覚が最も敏感である2000Hz程度から、超音波領域である20,000Hz以上のまで幅広く分布していることがわかったそうです。

スペクトログラム(声門)の比較。衝撃音の回数に大きな差があり。

 「聞き取りやすい中にも迫力のある濁音のような音を発しやすい特徴」とか。

 これはどういうことでしょう?

音は記憶に働きかけるとか……。うーむ、なるほど。

 日本音響研究所の所長である鈴木創さんのコメントによると、「海老天七味マヨ」を食べた時に発する音は「ボリューム感を感じさせ、味覚だけでなく満腹感まで刺激してくれるような音の構成」。また、「迫力ある食感は脳への刺激が強く記憶との連動がなされやすいので、おいしい味の記憶と音が連動し、体全体で味わいを楽しむことができると言えそう」とありました。

 「海老天七味マヨ」は、ボリューム感、満腹感を刺激してくれて、なおかつ記憶にも働きかける音がするそうですよ。ちょっと興味がわいてきませんか?

左から、モスフードサービス執行役員マーケティング本部長 安藤芳徳さん、マーケティング本部 商品開発グループリーダー 寺本和男さん。

 さて、繰り返しですが「海老天七味マヨ」は9月12日発売。ビッグサイズのメンチカツが入った「ジャンボメンチ」も同時に登場します。いずれも、食べた時の音を意識しながら食べてみてはどうでしょうか。


書いた人:記者ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメやっています.情報募集中→【Twitter】【Facebook】

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