サイズごとに微妙に異なるインターフェース
さて、VN4660G-F58Q1に話を戻すと、前面にType-AとType-C両方のUSB 3.1 Gen.2端子を用意。さらにUSB 3.0端子も1ポート備え、USBへのアクセスのしやすさはかなり良い。また、これらのうちType-CのUSB 3.1 Gen.2端子とUSB 3.0端子は、電源オフ時における充電機能を有しているため、スマートフォンなどを充電する際に、いちいちPCを起動する必要がない点はありがたい。
背面にはUSB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2を搭載し、周辺機器を接続してもUSBが足りなくなることはまずないだろう。また、ユニークなのはBIOSレベルでUSBポートを制御できるデバイスフィルター機能を搭載している点だ。同機能を利用すると、前面を含めたすべてのUSB端子に接続できるデバイスをキーボードとマウスだけに設定したり、読み込み専用に設定してデータの書き出しを制限したりすることができる。
そのほか、ディスプレー出力はDisplayPortに加え、2基のHDMIを用意。それらすべてを使って最大3画面の同時出力ができ、マルチディスプレー環境を構築し、作業の効率化を図ることも可能だ。
また、ネットワーク機能は1000BASE-T対応の有線LANのほか、IEEE802.11 a/b/g/n/acに準拠した無線LANを装備。そのため、電源だけ確保できればLANケーブルの取り回しを考慮する必要がなく、好きな場所に設置することが可能だ。
また、同社の液晶ディスプレー「B277bmiprzx」や「B247Ybmiprzx」、「B227Qbmiprzx」を接続した場合のみ、ディスプレー側の電源ボタンを押すことで、PC本体の電源を連動させてオンにできるのが非常に便利だ。さらに、全モデルともUSBキーボードとマウスが付属しており、別途用意する必要がない点もビジネス用途では重宝するのではないだろうか。
付属アプリケーションも紹介しておこう。Veriton VN4660Gシリーズでは、写真編集ソフトの「PhotoDirector for acer」や、動画編集ソフトの「PowerDirector for acer」がプリインストール。業務内容によっては必要ないかもしれないが、デジカメで撮った画像を編集してレポートや企画書を作成する際は、重宝するのではないだろうか。
また、システム管理ソフトウェアとして「Acer ControlCenter」が用意されている。Wake-on-LANの設定やソフトウェアのインストール管理及び履歴確認、ストレージとインターネットの状態チェックなどが行なえる点は、ビジネス用途で複数台管理する場合にありがたい。
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