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ビデオコミュケーションサイネージ「NoMado」やテレワーク施設まで

リゾートで仕事と休暇を満喫 NTTコミュニケーションズ推進テレワーク

2019年09月04日 06時00分更新

2019年8月26日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「IoT H/W BIZ DAY 2019 by ASCII STARTUP」が開催された。NTTコミュニケーションズのブースでは、開発中のビデオコミュニケーションサービス「NoMado」、ワークスペース検索アプリ「DROPIN for Workers」のデモ展示と、同社の運営する軽井沢の予約制ワークスペース「ハナレ軽井沢」の紹介をしていた。

 NTTコミュニケーションズでは、「新規事業創出支援プログラム」(略称:BI Challenge)を実施し、社内からアイデアを募集、事業化に取り組んでいる。今回展示の「NoMado」、「DROPIN for Workers」、「ハナレ軽井沢」は、いずれもこのプログラムに参加しているスマートワークチームによって開発されたものだ。

 ブースで説明に当たっていた、スマートワークチームのメンバーのNTTコミュニケーションズ 経営企画部 ビジネスイノベーション推進室の山本清人氏、湊大空氏、安井一貴氏に、開発の意図や来場者の反響について伺った。

(左から)NTTコミュニケーションズ 経営企画部 ビジネスイノベーション推進室 主査 山本清人氏、安井一貴氏、湊大空氏

離れた場所をつなぐビデオコミュケーションサイネージ「NoMado」

 スマートワークチームでは、誰もが自由な場所で仕事できる新しい働き方をテーマに、プロダクトやサービスの開発に取り組んでいる。遠隔地とのより気軽なコミュニケーションツールとして開発されたのが「NoMado」だ。

 ハードウェアは、ソニーの55V型液晶テレビ「ブラビア」と、ロジクールのウェブカメラを組み合わせたもので、NTTコミュニケーションズのリアルタイムコミュニケーション(WebRTC)プラットフォーム「SkyWay」をベースに、NoMadoのソフトウェアを用いて通信する。ビデオ通話を使わないときは、風景配信サービスのランドスキップ社の風景映像が流れ、窓のように空間になじむ。音声認識AIを搭載し、NoMadoに向かって話しかけることで、遠隔地との接続/切断や画面の風景の切り替えの操作が可能だ。さらに、登録しているユーザーが近づくと、自動的に接続するといったスマート認識機能も開発中だそう。

55V型のブラビア法人向けモデルを縦型ディスプレーとして使用。ランドスキップ社と提携し、普段は美しい風景を表示する

カメラには、ロジクールのウェブカメラを採用

 会場には、木製スタンドタイプのNoMadoが展示されていた。ちょうど姿見くらいの大きさで、声をかけると、離れた場所の人物がパッと現れるのは、まるでハリーポッターに出てくる魔法の鏡「みぞの鏡」のようだ。

ほぼ等身大で映し出されるので、相手がそこに存在するかのような臨場感がある

 「まるでガラス越しに人と会話するような、自然なコミュニケーションを目指しました。企業のオフィス同士をつなぐだけでなく、幅広い施設や用途に使っていただければ」と安井氏。

 今回の出展では、来場者から営業ツールとして使うアイデアが得られたという。全国の販売店やショールームにNoMadoを設置すれば、担当者が東京の本社にいても商材の詳しい説明ができる。大型のサイネージは、家具や住宅設備など、大きな商品の説明もしやすい。有名スタイリストによるファッションのアドバイス、トレーナーによるトレーニング指導などにも活用できそうだ。

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