Cracked Headsが開発した「Silver Chains」は、謎に包まれた古びた屋敷を舞台にしたファーストパーソンホラーゲーム。得体の知れない「何か」から逃げながら、謎を解き明かすことが目的となっている。予測不可能な恐怖体験が味わえるので、部屋を暗くし、ヘッドフォンを装着してプレーすることをオススメする。
前回は「概要」と「舞台」を取り上げたが、今回は「謎解き」「恐怖演出」について紹介しよう。嫌だなぁ、怖いな……。
「バイオハザード」を彷彿とさせる謎解き要素
Silver Chainsでは、「バイオハザード」シリーズを彷彿とさせる謎解き要素が採用されている。基本的にはパズルが多く、謎を解くことで閉ざされた部屋の鍵やキーアイテムなどが手に入る。いつ何かに襲われるかもしれない中、コツコツと謎解きに励むのは探索型ホラーゲームヒントを探すために部屋を往復することにはなるが、それもまた探索型ホラーゲームならではの醍醐味といえよう。
難易度はそこまで難しくはなく、各部屋に隠されたヒントを見つければ簡単に攻略できるようになっている。個人的にはもう少し難易度を上げてもよいのではと思ったが、本作は「探索する恐怖」と「遭遇する恐怖」をメインに楽しむホラーゲームだ。謎解きの難易度が高すぎるとゲームのバランスが崩れるほか、ホラー作品のムードも薄れてしまう。それらを考慮すると、やはり手軽にさくっと解けるぐらいの難易度が妥当なのかもしれない。
Silver Chainsのホラー要素を「動」とすれば、謎解き要素は「静」という対比が成り立つ。ホラーと謎解きは似て非なる関係でありながら、いずれも没入度を高める効果が付与されている。こういった相反する関係性が、深い没入感をもたらす要因になっていると感じた。
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