Cracked Heads Gamesが開発した「Silver Chains」は、古びた屋敷を探索しながら怪奇現象の謎を解いていくファーストパーソンホラーゲーム。リアルなグラフィック描写と頭を悩ませる謎解き、そしてプレーヤーを襲う謎の怪奇現象が、プレーヤーを恐怖の渦へと引きずりこむ。怪談の夏ということで、今回はSilver Chainsを取り上げたい。まずは「探索」と「舞台」から紹介しよう。嫌だなぁ、怖いなぁ……。
探索する恐怖と追われる恐怖が同時に味わえる
Silver Chainsの目的は、屋敷を探索しながら謎を解き、屋敷を脱出すること。今ではホラーゲームの定番となっている屋敷だが、そこで繰り広げられる恐怖の惨劇を想像すると思わず身震いしてしまう。お化け屋敷を探索するような怖さが味わえるのだ。みんなでワイワイしながらプレーするのも悪くないが、可能であれば1人でプレーすることをオススメする。プレーする際は部屋を暗くし、ヘッドセットを装着するように。
本作の最も怖い点は、なんといっても主人公が戦えないことにある。屋敷内に潜む得体の知れない「何か」に捕まらないよう、ステルスプレーをしなければならないのだ。何かに捕まった時点でゲームオーバーとなる。ただ、何かは終始屋敷内を徘徊しているわけではなく、イベントが発生したときに現れるので、要領さえ掴んでしまえば問題はないだろう。真の恐怖はこれだけではないのだが……。
「バイオハザード」のように武器があれば怖さは軽減するが、武器が使えないと怖さはより倍増する。見つかったら殺されると考えるだけで恐怖と緊張感は急激に高まっていき、慎重なプレーを強いられるわけだ。そういった極限の恐怖体験が味わえるのも、本作のような探索ホラーゲームの面白さといっていいだろう。探索する恐怖と追われる恐怖が同時に楽しめるなんてまさに一石二鳥だ。
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