いつでもネットにつながっていないと安心できないビジネスマンに
モバイルワークとして利用するなら、やはりWi-FiだけでなくLTEモジュールが搭載できるモデルがほしい。VAIO Pro PAは搭載可能で3大キャリアの電波に対応している。一方Surface Pro 6はLTEモジュールを搭載できない。もしLTEモジュールが必要なら前世代のSurface Pro(第5世代)を選ぶ必要がある。
LTEでネット接続可能になれば、いちいち、モバイルルーターなどを持ち運ぶ必要もなく、Wi-FiもLTEも気にせずいつでもどこでもネット接続できるメリットは大きい。ちなみに、アンテナ感度などを知るため、Wi-Fiによるネット接続速度もSpeedtest.netを使ってチェックしてみた。回線はNURO光で、ルーターからの距離は2mほど。結果は、下りは300Mbps超えのVAIO Pro PAのほうがよく、上りは380Mbps近いSurface Pro 6のほうがよかった。
モバイルワークするならバッテリー長持ちがいい
バッテリー駆動時間を計測してみた。PCMark8の「Work Battery Score Accelerated 2.0」を行なった。VAIO Pro PA(ワイヤレスキーボードユニット選択時)が約4時間48分、Surface Pro 6が約7時間42分とSurface Pro 6が1.5倍ほど長い結果となった。負荷の高いPCMark8のバッテリーベンチで、7時間以上もったSurface Pro 6は優秀と言えよう。一方VAIO Pro PAは、キーボードユニットにバッテリーを搭載したモデルのほうが安心だろう。
ただ、VAIO Pro PAは、電源アダプターだけでなくUSB 3.0 Type-C端子がPD(PowerDelivery)に対応しているため、PD対応USB充電器が使用可能。さらに、一般的なスマホ用の5V充電器でも充電できる。このため電源アダプターを使わなくても、スマホ用充電器と共通して使うことも可能なため、こまめな充電を行なうことでカバーもできるはず。わざわざ電源アダプターを持ち運ばなくてもいいため、荷物を減らす効果もある。
モバイルワークでデータ漏洩させない重要なセキュリティ
セキュリティに関しては、どちらも指紋認証が選択でき(Surface Pro 6の場合は対応のタイプカバーが必要)、Windows Hello対応の顔認証にも対応。TMP 2.0も搭載(VAIO Pro PAは選択)するのでBitLockerを利用する際はセキュリティが高くなる。
さらにVAIO Pro PAは、暗号化機能付きSSDが選択可能だったり、セキュリティロック・スロットを搭載。BIOSからストレージを瞬時に削除する「Phoenix SecureWipe」、情報漏えい対策の「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」やセキュアなリモートアクセス環境を実現する「VAIO Secure SIM」といったセキュリティソリューションなども用意されている。
また、Windows 10 IoT Enterpriseによるシンクライアント化といった、法人ならではのカスタマイズも対応してくれるので、企業のニーズに合わせたマシンの導入が可能だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう