今回比較検討したマシンのスペックは上記のとおり。どちらも2in1マシンだが、生い立ちが違う。Surface Pro 6は、タブレットとしてWindowsを軽快に利用しつつ、机の上に置いて作業も可能にし、タイプカバーを装着することでノートマシンの域までカバーした自立型の製品。一方VAIO Pro PAはクラムシェルマシンとしてしっかり使えつつ、キーボードと分離することで、さらなる可能性を探求した着脱型の製品だ。
そこで、ビジネスシーンでの利用で重要な以下の8つの要素について、比較検討している。
- タイピングのしやすさや操作性
- 画面サイズによる作業効率
- 持ち運ぶときの携帯性
- どんなシーンでも対応できる拡張性
- モバイルワークの要ネット接続性
- 充電知らずで利用できる持続性
- 漏洩させないセキュリティ性
- 作業を軽快にこなすパフォーマンス
作業効率に影響するタイピングはどうなの?
自立型と着脱型の2in1の大きな違いは、やはりキーボードだろう。VAIO Pro PAはキーボードユニットが選択可能。Surface Pro 6は専用タイプカパーが別売りとなっている。
VAIO Pro PAは、クラムシェルタイプのVAIO Pro PGと遜色のないキーボードのため、タイピングに関しては申し分ない。約19mmのフルピッチに静音性が高く、指紋がつきにくいキートップにアルミパームレストで堅牢性も確保。チルトアップヒンジと、タブレットユニットが後ろへ倒れにくいスタビライザーフラップというギミックのおかげで、2in1マシンであることを忘れさせるぐらい、クラムシェルタイプのマシンと変わらない使い勝手を実現している。
バッテリーを搭載しているワイヤレスキーボードならタブレットとキーボードをワイヤレスで接続して利用できる。バッテリーもワイヤレス機能も省き、キーボード機能に特化したモデルならば軽量化が可能だ。
別売のクレードルなどを利用し、商談などでタブレットをお客様に見せつつ、自分の手元でキーボードによる操作をするということも可能。使い勝手が広がる。
一方、Surface Pro 6は専用のSurface Proタイプカバーが用意され、マグネットにより本体と吸着。閉じれば液晶面を守るカバーとして、開けばキーボードとして利用できる。キートップ以外はアルカンターラ素材で覆われ、タッチパッド部分はガラス素材を使用。約19mmのフルピッチを採用し、薄いながらしっかりタイピングできるようになっている、
ただしVAIO Pro PAのような着脱式モデルほどの剛性感はない。本体背面にはキックスタンドが備わっていて、無段階に角度調整ができ傾斜をつけられるのは特徴。キーボード面にも傾斜がつく仕組みになっているので、タイピングがしやすい。
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