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自立式とキーボード着脱式の2in1の特徴を比較

SurfaceとVAIO、仕事で使う2in1に最適なのは? 実機で比較

2019年08月29日 09時00分更新

 今回比較検討したマシンのスペックは上記のとおり。どちらも2in1マシンだが、生い立ちが違う。Surface Pro 6は、タブレットとしてWindowsを軽快に利用しつつ、机の上に置いて作業も可能にし、タイプカバーを装着することでノートマシンの域までカバーした自立型の製品。一方VAIO Pro PAはクラムシェルマシンとしてしっかり使えつつ、キーボードと分離することで、さらなる可能性を探求した着脱型の製品だ。

 そこで、ビジネスシーンでの利用で重要な以下の8つの要素について、比較検討している。

  1. タイピングのしやすさや操作性
  2. 画面サイズによる作業効率
  3. 持ち運ぶときの携帯性
  4. どんなシーンでも対応できる拡張性
  5. モバイルワークの要ネット接続性
  6. 充電知らずで利用できる持続性
  7. 漏洩させないセキュリティ性
  8. 作業を軽快にこなすパフォーマンス

作業効率に影響するタイピングはどうなの?

 自立型と着脱型の2in1の大きな違いは、やはりキーボードだろう。VAIO Pro PAはキーボードユニットが選択可能。Surface Pro 6は専用タイプカパーが別売りとなっている。

 VAIO Pro PAは、クラムシェルタイプのVAIO Pro PGと遜色のないキーボードのため、タイピングに関しては申し分ない。約19mmのフルピッチに静音性が高く、指紋がつきにくいキートップにアルミパームレストで堅牢性も確保。チルトアップヒンジと、タブレットユニットが後ろへ倒れにくいスタビライザーフラップというギミックのおかげで、2in1マシンであることを忘れさせるぐらい、クラムシェルタイプのマシンと変わらない使い勝手を実現している。

VAIO Pro PAのスタビライザーフラップが、後ろ側への転倒防止とクラムシェルライクな使い勝手を実現した

VAIO Pro PAのキーボード。VAIO Pro PGと同等の性能でクラムシェルタイプと遜色なくタイピングできる

タッチパッドは、ホームボジションの中心に配置。独立した2ボタンとザラザラした感触のパッドは操作しやすい

 バッテリーを搭載しているワイヤレスキーボードならタブレットとキーボードをワイヤレスで接続して利用できる。バッテリーもワイヤレス機能も省き、キーボード機能に特化したモデルならば軽量化が可能だ。

 別売のクレードルなどを利用し、商談などでタブレットをお客様に見せつつ、自分の手元でキーボードによる操作をするということも可能。使い勝手が広がる。

バッテリー内蔵のキーボードならワイヤレスで操作することもできる。写真は別売りの拡張クレードルとの組み合わせ

 一方、Surface Pro 6は専用のSurface Proタイプカバーが用意され、マグネットにより本体と吸着。閉じれば液晶面を守るカバーとして、開けばキーボードとして利用できる。キートップ以外はアルカンターラ素材で覆われ、タッチパッド部分はガラス素材を使用。約19mmのフルピッチを採用し、薄いながらしっかりタイピングできるようになっている、

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サーフェースのキックスタンドは、ペンでの入力も考えてかなり開くようになっている

 ただしVAIO Pro PAのような着脱式モデルほどの剛性感はない。本体背面にはキックスタンドが備わっていて、無段階に角度調整ができ傾斜をつけられるのは特徴。キーボード面にも傾斜がつく仕組みになっているので、タイピングがしやすい。

Surface Pro 6の専用タイプカバー(指紋認証センサー付き)。適度な傾斜が付き、フルピッチキーは、キー配置に変なクセもなくタイピングはしやすい

本体から外した状態。マグネットで吸着するので脱着はかんたん。タッチパッドはガラス素材でツルツルした感触。ボタンはなくキーボードのセンターに配置されている

ひざの上で使える? 利用シーンを中心に解説

 ここで気になるのは、キックスタンドタイプは、机以外の場所で使えるかという点だ。実際に試してみたところ、タイプカバーがしっかりとマグネットで吸着しているのと、キックスタンドの動きが固いため、タイピング中にヨレることもなく意外と安定していた。ただ、全体的なタイピングのしやすさとしては、VAIO Pro PAのような着脱式に軍配が上がりそうだ。

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それぞれ太ももの上に乗せて使ってみた。意外とSurface Pro 6でもタイピングに不安なく利用できた

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