「Battlefield V」でDXRとDLSSを検証
DirectX 12ベースのFPSタイトルと言えば「Battlefield V」(以下、BFV)を試さないわけにはいかない。DXRにも対応しているため、RTX 20 SUPERシリーズの力試しとしては最適だ。画質は「最高」を利用し、ビネットなどの特殊効果はすべてオンとした。シングルプレイヤー用キャンペーン「ティライユール」2番目のステージ「平等」を利用し、一定のコースを移動した時のフレームレートを「OCAT」で測定する。
なお、DXR有効時はDLSSも合わせてオンにしているが、今回試した環境では画面解像度とDLSSの有効/無効化を行なう設定の連動が完全には一致していない。具体的にはRTX 2080 Ti FEではWQHDでDLSSを有効にできなかったが、RTX 2080 SUPER FE以下ではDLSSを有効にできた、などだ。このあたりは仕様なのか不具合なのかはっきりしない。
まずDXRのない状態ではRTX 2080 SUPER FEはRTX 2080 FEを5%程度上回り、RTX 2070 SUPER FEとRX 5700 XTはいずれの解像度でもほぼ同格、という傾向が見えてくる。Far Cry New DawnのWQHD時のパフォーマンス傾向と非常に似ている。解像度が上がるとメモリーバス幅の太いRTX 2080 Ti FEがRTX 2080 SUPER FEを大きく引き離すのも共通している。
だがDXRを有効にすると、レイトレーシングの処理がボトルネックになるのか各GPUのフレームレート差が縮まってくる。DXR有効&フルHDではRTX 2080 Ti FEとRTX 2080 SUPER FEの間には大差がついているが、WQHDになるとRTX 2080 Ti FEはDLSSが有効にできず、逆にRTX 2080 SUPER FEはDLSSが有効にできたので差がギリギリまで詰まっている。だが4Kになると、RTX 2080 Ti FEのDLSSが有効になるので再び差が開く……と、BFVの癖の強さが実感できる結果となった。
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