ASUSの最新ゲーミングスマートフォン「ROG Phone II」はCPU、ディスプレー、タッチ操作の感度、通信速度のいずれも現在販売されているスマートフォンの中で最高スペックを誇る製品だ。ゲーミングのための豊富なアタッチメントも含め、実機を見てみよう。
大型化かつリフレッシュレートを高めたディスプレー
タッチも高速操作
ROG Phone IIはSnapdragon 855 Plus(2.96GHz)を採用した現時点で最速のスマートフォンである。ディスプレーは有機ELで6.59型(2340x1080ドット)、リフレッシュレートは120Hz。アスペクト比は19.5:9とワイドサイズのため、この大きさでも横幅は片手で持てる。一方、背面はゲームや通知に合わせて光るROGのロゴを配置、左右非対称デザインの仕上げとなっている。カメラは4800万画素+1300万画素のデュアル仕様。
本体右側面は、ゲームプレー時は上面となる。そのため左右にはタッチセンサーを内蔵したAirTrigger IIを搭載し、ゲーム操作ボタンとして利用できる。ほかには電源ボタンと音量上下ボタンが配置されるが、よく見るとボタン形状は長方形ではなく平行四辺形になっている。
なお、中央に開いているのはマイクの穴。横向きに持ってゲーム配信をするときのためにこの位置にもマイクが内蔵されているのだ。
本体左側面はゲーム中は下部となる。中央に並ぶのはUSB Type-C端子が2つで、初代ROG Phone同様にこの2つのコネクターを使って様々なアクセサリーを接続できる。2つの端子間の距離は初代モデルと同じだが、ここに接続するアクセサリーには互換性はないようだ。そしてこの面にSIMカードスロットが備わっている。
本体上部は何もなくすっきりしたデザイン。本体下部には3.5mmヘッドフォン端子とUSB Type-C端子が並ぶ。ゲーミングユーザーはPCでも一般的なヘッドフォンを使っているだろうから、ROG Phone IIでも同じヘッドフォンが使えるように配慮されている。また、USB端子はゲーミングパッドなどのアクセサリーとの接続接点にもなっている。
気になるのは初代ROG Phoneとのサイズの違いだろう。初代モデルは6型(2160x1080ドット、18:9)のディスプレーを採用し、本体サイズは76.2×158.8×8.3mmだった。ROG Phone IIではディスプレーサイズが大型化したことで77.6×170×9.48mmにサイズアップ。横幅はわずかしか変わらないが、縦方向はかなり長くなっている。背面のデザインも初代モデルに合った大きな排熱穴はサイズと位置が変更され、耐水性が上がったようだ。
OSはAndroid 9.0で、ゲーム利用も考えたROG Phone向けの「ROG UI」を採用している。プリインストールアプリはAndroid標準に加え、ゲーム関連の設定アプリ「Game Center」や数多くのゲームアプリがインストール済みだ。Game Centerはゲームごとの細かい設定や、ゲーミングパフォーマンス引き上げる「X Mode」への切り替えも可能である。
本体を横手方向にして握ってみると、初代モデルよりも画面サイズが広がったことでゲームのプレー面がより拡大したと感じられる。AirTrigger IIのタッチ反応も早く、指先を離さずとも連射できるなど使い勝手は大きく高まっている。スマートフォン本体が高速になっただけではなく、画面やボタンの反応速度も高まったことで、初代モデルよりゲーム利用時の快適さはかなり高まったと実感できる。
もちろんスマートフォンとしての性能も高い。スマートフォン単体で動画編集をするのも快適そうだ。また、カメラはASUSのフラッグシップモデル「ZenFone 6」と同じ4800万画素F1.8(ワイド)と1300万画素F2.4(ウルトラワイド)の組み合わせ。カメラフォンとしても十分通用する、贅沢な仕上げになっている。
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